空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

私を高収入で採用してくれる機関を募集(2)

2018-05-13 14:00:41 | Weblog


 せやから、採用に際してはそれなりの関門を定めているわけである。その「理解」も、はたしてどこまでの水準を求めるかというのも別個の問題である。

生活態度なども、卒業要件に入っています」は誤解を招く表現であり、日常生活をいちいちチェックしていなければならないかの如く見えかねない。言うべき論点は「文化祭や体育祭や修学旅行も、正式に、高卒に必要な行事なのです」ここにある。学校行事への参加も高校のそれなりに重要な側面であり、卒業要件に「学校行事への参加」をシステム的に導入していれば―出席率や、”意欲的参加”の点数化とか―、あまりに学校行事への参加が少なすぎる場合、「ホームルーム活動の欠席多数を理由とした留年」が発生しかねない。

 この点で



 そりゃ、修学旅行を欠席すれば、3日くらいの欠席がつくだけだろう。しかし、たとえば球技大会、文化祭、企業訪問、大学オープンキャンパス見学会…を全て欠席したら、その時点で出席日数的にかなりヤバげであることは目に見える。

 この点、話題の元になっている人の書き方も、この返信についても、「生徒各個、一個人として(の出席・欠席戦略)」の立場と、「教員として提供しなければならない教育サービスの全体」の立場との混同がある。




 懲罰としての退学処分(マイナス方向にぶっちぎりすぎた例)と「単位を取得するためも、観点別評価をクリア」(適切な公共心増進(等)になっているか、それなりに抽象化された目標・指標に合致しているかどうかチェックする基準の有無、クリアの水準)とがごっちゃになってる。

 並みの悪事をなしたばあい、学校の先生は適切な指導をして、それで卒業にもっていくわけだ。例えば、わりと大物だとカンニング行為。これは不正行為の典型例であり、現場ではこれがなぜ悪いか、倫理教育や社会人基礎力養成の問題などとして扱い、”更正”せしめて卒業させるわけだ。

 これは、たとえて言えば、工場の現場で機械からやや歪んだ製品が出てきたとき、この品質をチェックし、修整を加えてみる…などというふうに表現できるだろう。
 正規品はそのまま出荷される。ちょっと傷モノは、やや保障しかねるが使用に耐えるという但し書き付きで出荷されるだろう。「こわれせんべい」みたいに、ある水準のものを纏めて出荷ということもあるだろう。

 それと同様に、「多少難があるんだ…」という生徒の場合、賞罰欄に「停学1ヶ月」とか書いてあるだろう。「正規品」にたとえた生徒たちでも、特に優秀なら「学業は三学年通じて学年トップ」とか「三年次高総体で個人戦県3位」とか書いてあるだろう。問題なく卒業した子たちでも、三年間通じて成績は最下位10%水準だった…とあれば、高卒ではあれ、採用側としては期待の水準をいささか下げてみるだろう。しかしそのなかに、エッジのきいた人材がはいっているかもしれない(カステラのきれっぱしだけ集めた商品もあろう、そういうのを好む層・人もたしかにいるのである)。

 いろんな論点があるんだ、その論点をわかりもしない博士どもに、俺たちの仕事場をあらされたくない―みたいな思いとかあろうけど、そーゆー評価軸で子供たちをふりわけ・きりわけてきた結果が今の状況ッスよね、ということもあり、多様な評価基準・多様な教育でなんとか現状を打破する可能性はないものか、という―秋田県などの試みは、そういうことかと思って、基本的にはプラス評価してみようと思う。

 なにしろ博士の人数なんぞ、しれたものであり、学士の高校教師を物量的に圧殺するほどにはまあなりえない。30年もすれば可能かもしれないが、そこまで時間をかけたら、教育の制度からなにから―博士高校教師の養成コースもふくめ―結構、用意も進むだろうし。

 だいたい、地味に修士高校教師も増やしてきたでしょうに。

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