時事ドットコム 官房長官の「暴力装置」発言で謝罪=直接注意へ-首相 2010/11/18-13:59
「菅直人首相は18日午後の参院予算委員会で、自衛隊を「暴力装置」と発言した仙谷由人官房長官について「後で呼んで注意する」と述べるとともに「内閣の責任者として私からもおわびしたい」と述べた」
本日午前中の質疑での発言で,即座に謝罪,訂正している。
…「暴力装置」って学問上の概念じゃないのか,そう表現することになんの問題があるのか,と思ったが:
時事ドットコム 「自衛隊は暴力装置」=直後に撤回、謝罪-仙谷官房長官 2010/11/18-12:01
「発言は、防衛省が関連行事の来賓に政治的発言を控えるよう求める通達を出したことに関する質問への答弁。仙谷長官は「公務員の世界では、(言動に)政治的中立性が求められる」と指摘、「暴力装置でもある自衛隊、軍事組織でもあるから、シビリアンコントロールが効かなければならない」と語った
これに対し、世耕氏は発言の撤回と謝罪を要求。仙谷長官は「不適当だった。撤回して実力組織と言い換える」と述べ」
…そうか。通例実力装置と呼ぶのだな。私はどうもマルクス主義的用語に慣れてて,問題を感じなかった。ところが日本の政治の文脈では:
朝日新聞 仙谷氏「自衛隊は暴力装置」 参院予算委で発言、撤回 2010年11月18日11時33分
「「暴力装置」の表現は、かつて自衛隊を違憲と批判する立場から使用されてきた経緯がある」
従って,殊に日本の与党としては「暴力装置」の使用は忌避されるべきということになる。
まー仙谷さんの,与党の顔としての覚悟(勉強)不足ということでよろしいかと。
「世耕氏は仙谷氏に対し、発言の撤回と謝罪を要求。仙谷氏は「用語として不適当だった。自衛隊のみなさんには謝罪致します」と述べた」(朝日)
だそうで,どーも,下手すれば侮辱的でさえある表現らしい。政治の文脈では。
ついき
おおやにき 暴力装置 2010年11月18日 17:49
「なお一応、批判している側はこのあたりのことは理解していたのだが「知らないふりで批判すれば仙谷バカだから撤回に追い込まれて『失言』イメージ作れるよねえ」と考えてこの挙に及んだという可能性があることは留保しておきます。その場合、まあ能力的には合格点だと思うわけですが、そういうデマゴギー的な手法を駆使する政治家を為政者として信用したくはないな私は。それじゃ民主党と同じじゃないか」
さきに挙げた朝日の説明を踏まえれば,仙谷さんはやはり「暴力装置」と発言すべきではなかった,なぜならそれは(日本の政治という特殊な場面では)自衛隊を違憲の存在とみなす立場の発言であり,流石の(旧)社会党ですら政権党となれば自衛隊を合憲とみなす程度には空気を読むのであり,従って仙谷氏は『俺,政権党の党員で官房長官やるほどの大物だけど,あ? 自衛隊? 違憲に決まってんだろ? あ? 社会党ですら合憲だと見做しただと? なんで俺があんな右翼政党ごときの意見に従わなきゃならねぇんだ?』とゆー,下手すりゃ共産党さえどん引きの超左翼(※但し日本の特殊状況下に限る)的立ち位置を全開で表明したということで,
どっちみち,ダメだよね。
「菅直人首相は18日午後の参院予算委員会で、自衛隊を「暴力装置」と発言した仙谷由人官房長官について「後で呼んで注意する」と述べるとともに「内閣の責任者として私からもおわびしたい」と述べた」
本日午前中の質疑での発言で,即座に謝罪,訂正している。
…「暴力装置」って学問上の概念じゃないのか,そう表現することになんの問題があるのか,と思ったが:
時事ドットコム 「自衛隊は暴力装置」=直後に撤回、謝罪-仙谷官房長官 2010/11/18-12:01
「発言は、防衛省が関連行事の来賓に政治的発言を控えるよう求める通達を出したことに関する質問への答弁。仙谷長官は「公務員の世界では、(言動に)政治的中立性が求められる」と指摘、「暴力装置でもある自衛隊、軍事組織でもあるから、シビリアンコントロールが効かなければならない」と語った
これに対し、世耕氏は発言の撤回と謝罪を要求。仙谷長官は「不適当だった。撤回して実力組織と言い換える」と述べ」
…そうか。通例実力装置と呼ぶのだな。私はどうもマルクス主義的用語に慣れてて,問題を感じなかった。ところが日本の政治の文脈では:
朝日新聞 仙谷氏「自衛隊は暴力装置」 参院予算委で発言、撤回 2010年11月18日11時33分
「「暴力装置」の表現は、かつて自衛隊を違憲と批判する立場から使用されてきた経緯がある」
従って,殊に日本の与党としては「暴力装置」の使用は忌避されるべきということになる。
まー仙谷さんの,与党の顔としての覚悟(勉強)不足ということでよろしいかと。
「世耕氏は仙谷氏に対し、発言の撤回と謝罪を要求。仙谷氏は「用語として不適当だった。自衛隊のみなさんには謝罪致します」と述べた」(朝日)
だそうで,どーも,下手すれば侮辱的でさえある表現らしい。政治の文脈では。
ついき
おおやにき 暴力装置 2010年11月18日 17:49
「なお一応、批判している側はこのあたりのことは理解していたのだが「知らないふりで批判すれば仙谷バカだから撤回に追い込まれて『失言』イメージ作れるよねえ」と考えてこの挙に及んだという可能性があることは留保しておきます。その場合、まあ能力的には合格点だと思うわけですが、そういうデマゴギー的な手法を駆使する政治家を為政者として信用したくはないな私は。それじゃ民主党と同じじゃないか」
さきに挙げた朝日の説明を踏まえれば,仙谷さんはやはり「暴力装置」と発言すべきではなかった,なぜならそれは(日本の政治という特殊な場面では)自衛隊を違憲の存在とみなす立場の発言であり,流石の(旧)社会党ですら政権党となれば自衛隊を合憲とみなす程度には空気を読むのであり,従って仙谷氏は『俺,政権党の党員で官房長官やるほどの大物だけど,あ? 自衛隊? 違憲に決まってんだろ? あ? 社会党ですら合憲だと見做しただと? なんで俺があんな右翼政党ごときの意見に従わなきゃならねぇんだ?』とゆー,下手すりゃ共産党さえどん引きの超左翼(※但し日本の特殊状況下に限る)的立ち位置を全開で表明したということで,
どっちみち,ダメだよね。
…もう、本当にダメかもしれんね。
そしてその手の人の方が数が多いものです(さらに泣)
たぶん有能な1割が頭を担当し,それを補佐する2割が実務を担当し,ダメを自覚して努力する次の層の厚い(…であってくれ)人々が維持するんでしょう。世界は。
…危機感さえなく生きているっぽいのはある意味,羨ましい姿ですけどねぇ…。