空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

日本語報道で最近みていた記事メモ(2016-11-30):最近の韓国のあれこれ

2016-11-30 15:30:56 | Weblog
朝鮮日報 【萬物相】息をするようにうそをつく韓国人 記事入力 : 2016/11/27 06:03

検察の取調室で見られるうその風景は、今も変わっていない。同じ席で7回も供述を変えた被疑者もいるという

 そこまでいくと、むしろ感心する。証言を採用しはしないが。

朴槿恵大統領は(中略)大統領府(青瓦台)が補佐システムを完備した後は、崔被告に書類を送らなかったと言うが、実際は今年4月まで送っていたことも判明した

 …在任のほぼ全期間に渡るじゃないか…。

東洋経済 韓国の危機に溜飲を下げている場合ではない 大陸の強大化で日本列島も朝鮮半島も正念場 岡本 隆司 :京都府立大学文学部教授 2016年11月28日

韓国は現政権になってから、息つく暇もなく動き回ってきた。北朝鮮の背後に控える中国の強大化が、最大の原因である。同盟国の米国が頼りにならなくなったと見るや、中国の歓心を買うと同時に、米国に警告すべく積極的に手を打った。その目的は、北朝鮮の脅威を緩和する、ということに尽きる

 まあ忙しく動き回っていた感はある。が

「告げ口外交」も、日本をターゲットにする「反日」だけにとどまるまい。執拗な日本たたきはむしろ、米中へ向けたメッセージと見るべきだろう

 うん、中国に対するメッセージとしては宜しい。非常に効果的だったらしいように感じられる。が、米国に対するメッセージとしては…まあ、戦時における女性の権利を重視する、とか、いついかなる時代のことでも、現代的な・最先端の倫理水準で考え直し、可能な限り正義を追求するのである―といいうメッセージに読めるかもしれないが、まあなら、対日戦勝パレードで「レッドチーム入り」を(ほとんど誇らしげに)示すべきではなかったんじゃないかなー的な。

 でまあ、朝鮮半島北部政権が頑張っちゃって

韓国は後悔したらしい。最も北朝鮮のブレーキになってほしい時に、中国が動いてくれなかったからである。中国からすれば当然、隣り合う北朝鮮の不安定化阻止こそ最重要課題であって、韓国の利害など顧慮するはずもない

 …うん。

韓国はそれを見て取るや、今度は態度を一変、米国・日本との関係改善に舵を切る。もちろん最大の貿易相手国の中国の怒りを買い、日米の猜疑も解けない。たちまち進退に窮した。その揚げ句、政権は液状化し、崩壊が目前に迫っている

 …で、米国が韓国のメッセージをうけて反応した内容が、例の慰安婦合意ということになるか、『手打ちにしとけ、な?』。でまあ、”遅ればせながらの正義”を実現するための原資を入手したんだから、なんとかせい、というわけだろう、この件では。

 以上の状況は、寧ろ朴政権が望んで引き起こした結果といえる。なにしろ、一応、条約的にはカタがついたはずだろう件をつついて、”70年前の話を蒸し返した”わけだから(主観的には、ずぅっとくすぶっていた問題だ、と主張するにせよ、”告げ口外交”でホットな・現代的な問題に仕立てたのは朴政権ではある)。

 そうしたアレコレを

強大国が取り巻く半島政権は、生き延びるために、利用できる勢力はなるべく動員せねばならぬのである

 と弁護することは出来るし、実際、その通りだろう。いやまあ、本気で大変な土地にいることは分かる。『大好きな中国はたくさんあってくれるともっと嬉しいな! 具体的には5つか16国くらい』とか言いたくなるんじゃないかなーレベルで。

 それはそうなんだが

これを戦略ともいえるが、そう名付けるには、あまりにも性急で、余裕がない。やはり半ば生理的・本能的な条件反射というべきだろう

 …生理的・本能的な条件反射で近現代国家を運営しないでくれるか?という愚痴が、友好国に許されてもいいだろう。

 交渉のゴールポストを動かすのは、まあ外交的な手管の一種だろう。でも『ゴールポストを動かしたという認識はない(一貫した態度で交渉していると思われては困る。生理的反応なのだ、本能なのだよッ! そこは空気読めよッ!)』とかだと、その、困る。

 実際、危機の時代である可能性は相当おおきい。この状況下、相互に対等なプレイヤーとして共通の課題に取り組むべきであろうところ、自ら惨状を呈しまくった友好国に対して…

 …「まずは民主主義的に状況を整理してくれるだろうか?」というしかなかろうさ…。あっちもこっちも、宗主国でも属国でもないんであって。

三国時代にせよ、前世紀の植民地化にせよ、いずれも、列島に幸福をもたらさなかった。高い代価を支払ったのは、ほかならぬわれわれ日本人なのである

 …『関わらなかった時代は、うちら、安定してましたよね? だから関わらないほうがいいんじゃないかな?』とニコニコ顔でいわれやしませんかね…。
 いやまあ、現に直接介入はしてないので、うちの国の現政権としては、粛々と業務を遂行していきます、ということだろうけど。

 ともかく、前線は遠く離れて思うもの、という気持ちでありたい。前線とは、大アイドルのようなものではないか。遠くにあればあるほど美化が可能だが、近くにあればあるほど生々しく、アレコレの無理・矛盾が見えてくる。できるだけ遠くにあるに、越したことはない。



 ほとんど「恥知らずにも」と表現できるほどの図太さは、あの菅直人元総理大臣を思わせる。盟友のハトを口先三寸で目くらまさせて弾劾を切り抜けた神経の太さは、いまでも覚えている。一個の生活者としては、なんとしてでも生き残ろうとするバイタリティに共感するが、大きな共同体の代表者としてはどうかなーといまでも思っている。



 すごい、すごい。
 全員一致の意志表示で、こんなんなるなんて。ここまでジャーナリストが統制取れた行動をとるなんて、いったい、どれほどの案件であるのか。不正なことなら、不正なことが行われたことを記録する必要があろうに。となると、よほど忌まわしいが、かといって強制力を以て停止せねばならないという性質のものでもない、ということか。

 …たとえば、いつぞやのピューリツァ賞の、飢えて死に掛けた幼児をハゲタカが狙っているような。あれを非難する向きがあった。忌まわしい図だが、かといってカメラマンに、緊急にその情景を停止するべき義務はなかろう。問題は栄養失調なんであって、それ、長期的問題だから。

 そしてそれは、記録する価値があった。「永遠の価値がある」とまでは行かないにせよ、少なくとも100年の命は確実にある。見事な写真だった。

 撮影に値しない忌まわしさ…たとえば幼女強姦解体シーンとかなら、即座に実力で制止すべきもので、写真撮影の対象ではない。

 問題の事例は、実力による制止を要するわけではないようで、すると、忌まわしさレベルは上掲の2例(実例と、仮想例と)の間にあることになる。

 …「売国の瞬間」というのはいい例か。なるほど、これなら、安く叩き売られた側の関係者が一致団結して、その瞬間を「なかったこと」にするのは、アリだ。そしてその情景自体は、よその人たちや、買取側の国の記録官とかが記録していて、それゆえそうした記録が残ること自体が侵略や圧制の証拠となる…というあたり。

 この見解からすると、「いや、今回の協定は、韓国側の装備が十分な機能をするためにも必要じゃないか、護衛艦が敵性のミサイルをうまく打ち落としたりするために」という説明も、侵略者側の言い繕いに他ならない。

 追加(英文記事)
BBC South Korea's President Park 'willing to resign' 29 Nov 2016

 外国首脳との会談とか、事実上、ぜーんぶキャンセル状態じゃないか、こんなの。

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