空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

フランス:レズカップルにも不妊治療を!

2019-10-07 12:19:25 | Newsメモ
BBC France IVF bill: Protests gather thousands in Paris 6 October 2019

Large crowds have taken to the streets of Paris in opposition to a bill that would give single women and lesbian couples access to fertility treatments.

 …いや、そりゃ理の当然で、そのルートなら合法化せざるをえんだろう。
 そりゃそうでしょう。レズビアン・カップルの場合、子供を孕める腹がふたつあるだろう、お互いの愛の象徴として子を産んで育てることができるべきでしょう、正統な結婚から生まれること、それを促進することになにを奇異とすることがあるかと、そうなるでしょう。

If passed, the new law would be France's first major social reform since the legalisation of gay marriage in 2013.

 そりゃまあ大規模な変化を齎しますよ。

IVF treatment in France is currently restricted to heterosexual couples.

 まあ今までは、ヘテロ夫婦に限定していたわけで―まあねえ、レズップルの場合も不妊気味なんてことは当然ありえるわけで、まあ、単に、医療の適用範囲拡大ってことで済まされてしまうのではないかねえ。

 しかしまあ、そりゃあ、自分がレズップルの立場ならと思えば

The proposed legislation would allow all women under 43 access to IVF treatment regardless of sexual orientation or relationship status.

It would also give children conceived with donated sperm the right to seek out the donor's identity when they reach the age of 18. This is not currently allowed.

「せっかく子供をつくるんだし、優秀な遺伝子(だと私が思うもの)が欲しいわ!」と思うのも当然の権利ではあろう。まあなんやかや、ヘテロの婚活でも、まあ”優秀”なほうがそりゃまあ、基礎評価は高いでしょうし、まあ。
 ただまあ、この時点で社会的に問題が発生しますな。
 全人口の10%を占めるゲイ・レズが子を成す場合、一部の精子だけ選好する結果で、遺伝的多様性が急速に失われますな。

Political and religious conservatives want the bill scrapped.

"The family, with a mother and a father, is an ecosystem that needs protecting," Christian Kersabiec, 68, told the AFP news agency at the protest.


 これ、相手の名前を聞いてからコメントとっただろう。「クリスチャン」さんに(保守的)キリスト教徒的見解を聞くなんて、やりすぎだ、と思えるレベル。

But polls suggest that acceptance of less traditional ideas of family structures has grown since then.

 とまあ、保守反動的な立場を強固に支持する意見は、そう人気のあるものではないようだ。多様なあり方をできるだけ維持するほうが、そりゃあ多様性には寄与するでしょうよ。

 じゃけん、精液はブレンドしましょうねーという見解もアリとは思うが。
 ともあれデモ参加者の人数についてはこのとおり:

Predictions on the number of protesters varied, with one research group saying 74,000 attended while organisers put the figure at around 600,000. Police put the attendance at 42,000.

 リサーチグループの推計では7万4千。警察発表は4万2千。主催者推計は60万。なんだそれは、精神的には仲間たちはこれほどに居ると、そういう気合を込めましたということか。精神的勝利を狙うにしてもやりすぎだ。

 そんなこんなで、民衆的支持を偽装する人々なんか困ったもんだよねえ、といわざるを得ない一方、こんな人たちに対抗しようとするひとたちは―

Counter-protesters held a smaller demonstration.

 ―もっと少数派なのだそうで。
 …やっぱりさあ、「私たちLGBTは人口の10%!!!」と多数存在すると主張するのも、「だって可能性はそんなかんじだもん!」というのも、ほどほどにしたほうがいいように思うねえ…。

 おそらくガチゲイ・ガチレズ…は、まあ3%くらいがせいぜいで、そんな数のひとがカップルをなして、さらには不妊気味であって―つまりレズカップルだけの話なので、対象となる実数はものっそい少ない、そんなひとたちの救済のために医療を解放してくれ、なら、そうまで反対も起きないのと違うかねえ。



 なお私はモテない独身男であるので、こうした制度が進展すると、ひたすら割を食うだけの存在である。

検索用タグ【LGBT問題】

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