空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

前モガディシュ市長は暫定政府の弱体を非難する

2009-11-15 11:00:48 | ソマリア関連
Garowe Online Somalia: Former Mogadishu Governor slams government as powerless Nov 14, 2009 - 6:54:01 AM

 前モガディシュ市長―Banadir知事でもあった―が暫定政府を支配権確立に無能力だと批判。ナイロビからMohammed Omar Habeb,Mohammed Dhereの名で知られる彼はソマリア政府はAMISOMに守られ,モガディシュの数区を支配するのみで国土の残余は反乱勢力の手のうちにあるとする。

「AMISOMの陰に隠れていては,政府だなんて言えないだろう。連邦政府は全土の支配権を握るべきだし,平和維持軍の陰に隠れるのをやめるべきだ」。
「ソマリ指導者の誰しも国内でAMISOMに護衛される必要がある。こりゃリーダーシップとは云わん。その民を安んじるべく,だ」。

 彼は2009年初めに職を追われた。後任はAbdirisaq Mohamed Nur氏。何れにせよ,不安な情勢を改善することが課題なわけだが,―まあ要求は過大だわね。また,何にせよ外国の勢力が国内にあるというのは(しかも,不可欠の要素でありつづけるのは),そりゃまあ国民感情を傷つけるところ,Mohammed Dhereもソマリ人は外国の介入なしに問題を解決すべきとする。

 なんにせよ,現在,ソマリアはいくつかの「最悪」からどれかを選ぶことしかできないわけで―

 暫定政府を認めて,結果として少なくとも部分的に伝統的な軍閥支配を甘受するか,

 アルシャバブ支配を認めて非ソマリ的な(俗流ワッハーブな?)原理主義を甘受するか,

 群雄割拠を継続するか,

 外国の勢力の介入を受け続けるか

 …手短なのは,寧ろ一定の外国の介入を受け入れ最低限機能する国家制度を整え(一定の民主制導入も含め),刀狩を実施する…ではあるまいか,とは思うのだけど。

 少なくとも,身の丈に合わなさすぎる大事業を企図することはよした方がいいと思うんだ>アルシャバブ。
 まだしも実現に近い計画として挙げうるのは,ケニア征伐だものなあ。その他はウガンダ攻撃とかアメリカ合衆国攻撃とか。中二病全開では…なあ…。

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