空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ベレトウェインでイスラミスト間の戦闘起こる

2009-04-21 18:22:42 | ソマリア関連
Garowe Online 9 killed in fighting among Islamists in central Somalia Apr 20, 2009

 ベレトウェイン発,4月20日。イスラミスト間に戦闘発生,民間人を含む少なくとも9名死亡。20日早朝からイスラム法廷側(当地の支配者)と「イスラム党」とが戦ったもの。

 きっかけは前夜からの爆弾騒ぎの様子。為替業者Amal Expressの従業員宅に手榴弾攻撃があり,負傷者が病院に担ぎ込まれた。イスラム法廷の兵は―治安維持を担っているわけですから―武装トラックに乗って攻撃者を捜索,これが「イスラム党」根拠地にやってきて戦闘発生。

 けが人は少なくとも32名というから戦闘は相当な規模。迫撃砲まで持ち出す大騒ぎ。氏族長や宗教指導者たちが調停努力を行っていると伝えられます。イスラム法廷ベレトウェイン指導部はコメントなし,「イスラム党」側はICU民兵が自派基地に攻撃を仕掛けてきたと非難。

 ほか今日のニュース:

Garowe Online Somalia: Islamic law vote 'does not concern us': Puntland info minister  Apr 20, 2009

 プントランドの情報相Warsame Abdi "Sefta Bananka"が,モガディシュ政府がシャリーア導入を行ったことについて発言。連邦政府の枠組みは認めるわけだが,だからといって連邦政府の権威が全国に通じるというわけではない,シャリーア導入は南部地方の諸派和解努力のための一部をなすものと自分たちは見ている―。

 というのが大意ですねー。プントランドは相当に自地域の独立性の高い連邦制を意図している様子です。石油など地下資源への権益も広範に保持しようとしてますし。

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