空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

HRWは戦争犯罪を告発する:ソマリア

2007-08-16 17:52:40 | ソマリア関連
「ヒューマンライツ・ウォッチ」(HRW)は,本年のソマリア紛争において全勢力が戦争犯罪に関与したと主張する。

BBC news, Africa War crimes 'rampant' in Somalia 13 August 2007

 最悪の侵害行為は,叛徒に対して政府を援助するエチオピアの兵らによって犯されたものと言う。エチオピア軍はしばしば無差別に民間人区域に攻撃し,病院を略奪したとレポートは言う。

 他方,昨年12月にIslamistsらが首都モガディシュを逐われてから,叛徒は居住区域に砲撃し,市民を処刑している。

 Reutersの伝えるところでは,エチオピアもソマリア政府もこの主張を否定する由。エチオピアとソマリア暫定政府の軍がモガディシュから対抗者らを排除しようと試みて以来,既に1000名以上が死亡している。

「反乱勢力は,市民の間に(兵を)配置する事で,市民を酷い危険にさらしている」とヒューマンライツ・ウォッチのKen Rothは言う。だからといって,エチオピアの周到な砲撃が許されるというものでもない,とも。
「故意に,或いは無謀にも無差別攻撃を命じた司令官等は,戦争犯罪に対する責任がある」とレポートは言う。

 しかしこれら告発を,エチオピアは否認する。
「いつもの通り,ヒューマンライツ・ウォッチはよく知られた捏造話や,世界を誤導する,立証不可能な御伽噺にお忙しい」とエチオピア首相特別顧問,Bereket Simon氏はReutersに語る。

 ソマリア政府兵は二義的な役割しか演じられず,エチオピアを援護することはできても市民を援助することができていないと―レポート「砲弾に震え―モガディシュ,包囲下の市民Shell-Shocked: Civilians Under Siege in Mogadishu」は述べる。ソマリア政府報道官Abdi Haji GobdonはReutersに,政府の唯一つの目標は「平穏の回復」であって「その民衆の殺戮」ではないと語る。
 UN安全保障理事会の無関心さは悲劇を助長する。


 以上,概ね表題に関係の部分を抄訳,その場の気分で構成を加えた。
 戦争犯罪ばかりでなく,市場の商人から取調べを名目に略奪したりということもありました。こちらは単に犯罪ですが。

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