虎さんだって嵐は怖いのです

　動物はなし幾つか。
　バングラデシュは大サイクロンに見舞われましたが，とある村のお宅のベランダ下に，ベンガルトラさんが避難しにやってきたとか：

BBC news, South Asia Tigers seek refuge from cyclone By Alastair Lawson 19 November 2007

　嵐が酷いので，お母さんがちょっと家の周りをチェックしようと外に出たところ，ベランダ下には虎さんがにゃうーん。
「なにもかも壊しちゃうかってくらいすごい嵐だったのね」と彼女は言う。「嵐の時，外のものをチェックしに出たの。そしたら，ベランダの下にトラが避難してるのを見たってわけ」。

　どうにも去りたくなさげだったものの，ついには諦めて去っていったということです。まぁ無事でよかったねと。紳士なトラでよかったねと。
　トラさんが悪天候の際，村に避難するのはそう珍しい事ではないそうなんですが，非常食糧とばかりに村のわんこや牛や人間を頂いちゃうトラさんもいるのだそうで。

「親戚と一緒に避難しようとしてたんだけど」と人はいう。「彼らの家に走っていくとき，後ろを村の野良犬が追いかけてきてたんだ。漸く家に着いたところだ，トラがその犬に飛び掛って，殺して，くわえて持っていってしまった！」

　そんなこんなで2000名以上の死者が出ていたりするバングラデシュであります（BBC news, South Asia Bangladesh toll more than 2,000 18 November 2007）。

　同じ水害ニュースでも，まぁもうちょっとほのぼの？した話をひとつ。
　ベトナムでも水害があって，で牧場から飼養動物が逃げ出しちゃったんですってよ。それで村人，軍人が捕獲・処分に大忙し。

BBC news, Asia-Pacific Vietnam hunts escaped crocodiles 12 November 2007

　皮革やお肉のために飼われるものだそうですが。ワニさんがわにわに出て行っては，そりゃあ軍人さんも出て行こうというものです。

　そいえば日本でも，マタギさんの手が足りないときに，おんなじ鉄砲扱うんだから自衛隊にやってもらおうよ？という意見がありましたな。自衛隊の中の人は不賛成のようでしたが―当たり前ですが。

　しかし逆転の発想で，この話を受ければ，自衛隊は合法的大々的に山岳対ゲリラ戦訓練ができることに！　各地に駐屯マタギ自衛官が配置してあって，一旦有事となれば和製シモ・ヘイヘ（日本語版Wikipedia）中隊を編成！　

　…なんてことはまぁ，あんまり考えなくていいんでしょう。