ABC 7 Chicago Teacher investigated for feeding puppy to snapping turtle in front of students Tuesday, March 13, 2018 03:53PM
「Authorities in Idaho are investigating a junior high teacher who fed a live puppy to a snapping turtle in front of students」
snapping turtleはカミツキガメ。
「KSTU reports that an animal activist - and parent at the school - said the puppy was sick. But the activist said the puppy's condition was no excuse for feeding it to a reptile.」
中学校の先生が生徒の前で、死にそうな子犬をカミツキガメに捕食させたのは是か非か。
「"I've only heard him feed like mice or birds to his animals. I feel a little bit better that it was a puppy that was going to die, not just a healthy puppy," said Este Hull, a 7th grader at Preston Junior High.」
死にそうな子犬だからまだマシだよね、という。
「"There's a lot of humane things you can do. Feeding a live animal to a reptile is not humane and it's not okay," Parrish said.」
すぐさま出てくるのは、余りに残酷ではないかという意見と、食物連鎖を教えるにはまあよい機会かというあたり。
では、なぜネズミなら許容できそうなのだろうか、とか。
CBCnews Idaho science teacher reportedly feeds puppy to snapping turtle in front of students March 13, 2018, 6:26 AM
情報元：「【えぇ…】アメリカの科学教師、中学生の前でカミツキガメに奇形の仔犬を捕食させ問題に 」2018年03月15日 時間： 21:00
爬虫類に食わせるのが悪い、とかいうアイディアも出そうだが、ならなぜ爬虫類に―というのが問題になると思うのかを問うべきだろう。ペットとして例が少ないのでそもそも異常に見えそうだ、とか注意してもまあよい。
ポイントは、社会のお約束にどれだけ適合するか・反するか、だろうか。
冷凍マウスはこの種のちょっと特殊なペットのえさとして流通しているし、実験動物でマウスを使うこともあるし、マウスは「資材」としての認知がある。他方、子犬は、死に掛けているとしても基本的にペットの位置づけで、消費される資材としての認知がない・うすい。愛護されるべき対象としての属性がつよい。お店でもペット扱いが基本。
…奇形の子犬は陰で処分されているだろうが、それは表の、建前の世界には見えない。
我々の世界は、さまざまな「陰」に支えられながら存在している。「お約束」で「陰」を隠している。時々、このあやふやな世界を揺るがす事件がおこり―それがこの「お約束」に反すると感じるとき、私たちはそれを「反倫理的」と表現するだろう。その「約束破り」がどの点で、どれだけの深さなのかを問うてみる―のは倫理の授業の導入部に使えそう。
論点・軸は例えば
・哺乳類か爬虫類か（ひとにとってどっちがより共感の対象になるか）
・ペットか餌か（ひとによってどっちがどっちかはゆれる）
・奇形ならいいのか悪いのか（すぐさま、障碍者に対する配慮の問題に連なっていく―が、この際、「じゃあ、魚の奇形にどう感じる？」と問えば、哺乳類／爬虫類問題、心理的遠近の問題に連なることもわかる）
・”配慮”に基づく人格扱いの問題（ペットはしばしばヒトなみ扱いされるが、なにをどこまでなにに適用するか）
簡単に幾つか挙げたが、わりと実り多い話題かと思った。なにしろ、爬虫類をペットにする例はすくなく、そのほか一般にとっては多少冷静な対応（自分の問題ではない）と類推適用（自分ちで犬猫を飼っている者は多かろう、爬虫類飼いの気持ちを類推してもらおう）とがわりと楽にできそう。
「Authorities in Idaho are investigating a junior high teacher who fed a live puppy to a snapping turtle in front of students」
snapping turtleはカミツキガメ。
「KSTU reports that an animal activist - and parent at the school - said the puppy was sick. But the activist said the puppy's condition was no excuse for feeding it to a reptile.」
中学校の先生が生徒の前で、死にそうな子犬をカミツキガメに捕食させたのは是か非か。
「"I've only heard him feed like mice or birds to his animals. I feel a little bit better that it was a puppy that was going to die, not just a healthy puppy," said Este Hull, a 7th grader at Preston Junior High.」
死にそうな子犬だからまだマシだよね、という。
「"There's a lot of humane things you can do. Feeding a live animal to a reptile is not humane and it's not okay," Parrish said.」
すぐさま出てくるのは、余りに残酷ではないかという意見と、食物連鎖を教えるにはまあよい機会かというあたり。
では、なぜネズミなら許容できそうなのだろうか、とか。
CBCnews Idaho science teacher reportedly feeds puppy to snapping turtle in front of students March 13, 2018, 6:26 AM
情報元：「【えぇ…】アメリカの科学教師、中学生の前でカミツキガメに奇形の仔犬を捕食させ問題に 」2018年03月15日 時間： 21:00
爬虫類に食わせるのが悪い、とかいうアイディアも出そうだが、ならなぜ爬虫類に―というのが問題になると思うのかを問うべきだろう。ペットとして例が少ないのでそもそも異常に見えそうだ、とか注意してもまあよい。
ポイントは、社会のお約束にどれだけ適合するか・反するか、だろうか。
冷凍マウスはこの種のちょっと特殊なペットのえさとして流通しているし、実験動物でマウスを使うこともあるし、マウスは「資材」としての認知がある。他方、子犬は、死に掛けているとしても基本的にペットの位置づけで、消費される資材としての認知がない・うすい。愛護されるべき対象としての属性がつよい。お店でもペット扱いが基本。
…奇形の子犬は陰で処分されているだろうが、それは表の、建前の世界には見えない。
我々の世界は、さまざまな「陰」に支えられながら存在している。「お約束」で「陰」を隠している。時々、このあやふやな世界を揺るがす事件がおこり―それがこの「お約束」に反すると感じるとき、私たちはそれを「反倫理的」と表現するだろう。その「約束破り」がどの点で、どれだけの深さなのかを問うてみる―のは倫理の授業の導入部に使えそう。
論点・軸は例えば
・哺乳類か爬虫類か（ひとにとってどっちがより共感の対象になるか）
・ペットか餌か（ひとによってどっちがどっちかはゆれる）
・奇形ならいいのか悪いのか（すぐさま、障碍者に対する配慮の問題に連なっていく―が、この際、「じゃあ、魚の奇形にどう感じる？」と問えば、哺乳類／爬虫類問題、心理的遠近の問題に連なることもわかる）
・”配慮”に基づく人格扱いの問題（ペットはしばしばヒトなみ扱いされるが、なにをどこまでなにに適用するか）
簡単に幾つか挙げたが、わりと実り多い話題かと思った。なにしろ、爬虫類をペットにする例はすくなく、そのほか一般にとっては多少冷静な対応（自分の問題ではない）と類推適用（自分ちで犬猫を飼っている者は多かろう、爬虫類飼いの気持ちを類推してもらおう）とがわりと楽にできそう。
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