空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

今日見た記事メモ:30 Oct 2008

2008-10-30 19:28:06 | Newsメモ
AFP ソマリランドとプントランド、大ソマリア掲げるイスラム系勢力の標的に 2008年10月30日 15:48 発信地:モガディシオ/ソマリア

 概ね良くまとまってると思います。ソマリランドやプントランドがエチオピアからの援助を受けたりして,「大ソマリア」構想を抱く人たちの障壁になっているのも全くその通り。大分遠くにある障壁だなとは思うが。

 プントランドから(ユースフの線から)兵が引き抜かれて南部に送られ,結果プントランドの防衛力が弱体化したのもそのとおり。その結果として,国際社会的には海賊・密輸対策が行き届かなくなったことが問題ですが(但し,その原因としてインフレ―今回の世界同時金融危機以前の―の影響も考慮の必要),ソマリア国内的には,ソマリランドがスール・サナーグで攻勢に出てプントランドから旧領を奪回したことも重要。
 今後の戦争の火種です。選挙前ってことで,戦争しちゃおっ☆って人もでますしね(Garowe Online Puntland leader 'plans war' with Somaliland ahead of elections Oct 28, 2008)。
 …リヤレとの密約はどうなったんですMuse閣下。
 下手なことして,密約文書をリークされたりしたら,命取りになりませんか(生命的な意味でも)。

エチオピアと欧米の大国は、ソマリランドとプントランドを経済・防衛両面で支援しており」はちょっと疑問あるかな。西欧各国は,防衛の点では踏み込んでないかな? 大体,国交もないんだから。

 あと,ソマリア中南部の大部分を再び掌握したUIC…な表現にもやや難が。「イスラム法廷会議と、同じくイスラム系武装勢力のアル・シャバブ(Shebab)は、「大ソマリア」解放のための聖戦を呼びかけている」ともありますが,UIC(のジブチ派)は暫定政府との妥協を決定しました。これは事実上,エチオピアとの妥協,最終的にはオガデン地方の放棄に帰結するはずです。

 それにUICって基本,ハウィエでしょうけど。オガデンのダロッドを大ソマリアに回収するのに,どれほど親身になるかなー。
 そー言う意味では,イスラミスト運動はソマリ民族統一運動に進展する可能性皆無じゃないとはいえようけどー。
 
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