放射性物質を含む埋め戻し材のフェロシルトについて、発生源の石原産業が全面撤去すると表明しました。三重県のリサイクル認定も取り消しを申請、それを受けて三重県は認定を取り消し。
他方、岐阜県は六価クロムが最大で15倍も基準値超えたとことなどで記者会見。
岐阜県2005年6月9日公表。「フェロシルトの撤去について」基準値超える溶出試験データも掲載
岐阜県が県庁で記者発表したことで、昨日の朝刊は、一面トップに持ってきた新聞、一面に載せた新聞、社会面にのせた新聞、あわせて県内版も、とにぎやかでした。
遂に、大企業を動かしました。これは間違いなく、いろんな立場の多くの人のみんなの動きの成果です。
ただし、まだ、注意しなければいけないことは、いくつもあります。
先日の話し合いでも、石原産業は、年内に次の用途のめどがつきそう、というニュアンスの表現をしていました。私には、それを前提の、販売中止のように受け取れました。石原産業のフェロシルトからは目を離さないようにしましょう。
また、三重県の条例まで作っての「リサイクル認定」制度、その根底にある安易な現状追認、産業優先姿勢は、根が深いことも分かりました。これも、隣県として、注意していきたいとの認識を持ちました。
以下に、6月9日付けの兼松さんの報告を紹介します。
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フェロシルト問題に関心を持たれているみなさまへ
全面撤去の、嬉しいお知らせです。
岐阜県内のフェロシルトは石原産業の責任において撤去することになりました。
石原産業は2005年6月7日付、岐阜県知事宛文書で、撤去を表明しました。
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「弊社製品フェロシルトの自主撤去について」
<本 文 抜 粋>
弊社といたしましては、フェロシルトが使用された土地(可児市大森地区、可児市久々利地区、土岐市泉地区、瑞浪市稲津地区、恵那市三郷地区)からフェロシルトを自主的に撤去することといたします。その他新たにフェロシルトが使用された土地が発見されました場合には、事実関係を確認の上、撤去することといたします。
なお、撤去計画につきましては、別途弊社よりご提出させて頂きます。
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★県を超えた市民団体の密接な連携、地域自治会の撤去を求める強い熱意が、石原産業と行政を追いつめました。
岐阜県は本日の記者会見で、フェロシルトの溶出検査で土壌環境基準値を何倍も超える六価クロム、フッ素を検出したため、撤去を申し入れていた。
石原産業が県の申し入れを受け入れて撤去を表明したという趣旨でした。
しかし2001年秋から、フェロシルトが可児市に搬入され、重金属の問題も住民から指摘されながら、売買されていることを理由に放置して、フェロシルトを県内各地に投棄させました。
2005年2月、フェロシルトに含まれる放射性物質の問題を市民団体が訴えるまで、一切問題にしなかったことは事実です。
などなど言いたいことはありますが、ともあれ、全量撤去は嬉しいことです。
取り急ぎ報告します。(以上、兼松・記)
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