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てらまち・ねっと



 アメリカや他の国で若者が貧困、格差に反発して行動している。
 そこをどうとらえるか、とか、では日本の若者はどうなのか、など気になるところ。
 他方で、
  「満足度が一番低いのは50代」
  「世代間格差や若者貧困論を一番言いたがるのは40代」と指摘する人もいる。

 そこで、フツ―の評論はともかく、面白そうな意見を見てみた。次のようなものなど。

●【コラム】米国では所得層間の移動が困難か(ウォール・ストリート・ジャーナル)
●親のすねをかじる若者が急増 (Rating New York)

●トヨタ自動車、200万円台で「86(ハチロク)」を公開 年収200万円代の若者の反応は(livedoor ニュース)
●年上と結婚する女 経済力低い同世代男と結婚しての苦労が嫌 (NEWSポストセブン)

●特集ワイド:「若者ってかわいそう」なの? 20代の70%が今の生活に「満足」(毎日)

●一番幸せなのは公務員 内閣府「幸福度調査」結果、雇用形態別で (マイニュースジャパン )
  「日本国憲法15条の2で『全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない』と定められている公務員が、奉仕先よりも、自分たちだけ高い幸福度を感じているという珍妙な結果になった。」

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●【コラム】米国では所得層間の移動が困難か
             ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2011年 11月 16日 11:19 JST    記者: Carl Bialik
 ウォール街占拠運動のデモ参加者は「われわれは99%だ」と訴えている。この叫びは、99%を占める彼らデモ参加者と1%を占める高所得層との間に大きな溝があるとの見方を世間に植え付けた。しかし、その階層はどのくらい固定されたものなのだろうか。人々はどのくらいの頻度で1%になったり、残りの99%になったりするのだろうか。

 研究者たちによると、その答えは複雑だ。米国人を所得層別に並べた場合、その階層レベルはしばしば上下する。しかし、その浮き沈みの頻度は以前よりも少なくなっており、カナダや西欧の人々と比べても少ないという証拠がある。


最上位層と最下位層はそれぞれ所得変化があまりない

 ミシガン大学のエコノミスト、シェルドン・ダンジガー氏は「確かに米国のモビリティー(移動性)は大きい」と述べながらも、「不平等の度合いも大きく、とりわけ最上位層と最下位層はそこに固定されてとどまりやすい傾向がある」と指摘した。

 そこで、米国の経済機会の度合いを計る上で、相対的な移動性、つまりある人の収入を他者と比較した尺度をどれだけ重視すべきかという問題が出てくる。

 ピュー・チャリタブル・トラストの調査機関「経済的移動性プロジェクト(EMP)」の責任者エリン・カリアー氏は、「政治的右派は絶対的な指標を好む傾向にある。いわば、潮が満ちて全ての船を押し上げているという事実に着目する。一方、左派は相対的な移動性、そして機会平等の度合いに注目する傾向にある」と語った。

 例えば、所得が平均未満の米国人の所得が50%増えたとする。これはその人の生活の観点からすれば大きな変化かもしれないが、必ずしも所得層レベルが大きく上がることにはつながらない。米国では所得の不平等の度合いが比較的大きいからだ。

 これに対し、国民の所得がある層に集まっていて格差がより小さい国、例えばスウェーデンといった国では、所得が平均未満の人は、同じような所得増加によって、その階層がもっと大きく上がるはずだ。
 
 EMPは、国別で比較した調査結果を2012年初めに公表する準備を進めている。この調査では、所得層の相対的移動性と平均的移動性との間の差違を考慮する。平均的移動性とは、国内でどのくらいの所得層にランクされているかにかかわらず、人々の収入がどれほど大きく変化するかを示す。
・・・・・・(略)・・・

●親のすねをかじる若者が急増
          R.NY -Rating New York-  2011年12月02日
   「Now! ニューヨーク!」は、ニューヨークの“いま”を取り上げ、その出来事の背景を掘り下げていく、少しためになるニューヨーク情報です。

 2011年のアメリカの国勢調査によれば、親と同居したままの若者が増加している。
 2005年との比較では、25歳-34歳の男性は14%から19%と大幅に親との同居率が増加しており、女性も8%から10%で明らかに増加している。そして、これが18歳-24歳だと男性で53%から59%、女性も46%から50%に跳ね上がっている。18歳-24歳はまだ学生が多く学生寮に住む学生も含まれるから、親と同居している割合が高い数値になるのは頷けるが、それにしてもこの5年で親と同居する若者が増えたことは明らかだ。

 この原因は、2008年のリーマンショック以降、仕事に就けない若者が激増したからだと断定的に報道されている。今年9月現在のアメリカでは、16歳以上の男性の失業率は9.4%に上り、女性も8.7%と依然として高い数値である。

一方、大学などの学費は高額になっていくばかり。
アメリカでは自分で学費ローンを組んで大学に通うのが一般的で、卒業と同時にローン返済のノルマが課せられる。そこに就職難が重なって、借金はあっても収入が無い状態になる若者が続出している。これでは親離れなど到底できないことは想像に難くない。

もともとアメリカでは高校卒業とともに親から独立し、大学などに進学する場合は自力で通うのが当然という認識が強かったが、これが景気の影響で大きく変わって来ているようだ。
独立したくてもできないから、社会人になっても親元でいるしかない。ちなみに、彼らの多くがいわゆる「ニート」という訳ではない。ニートは働く意欲を持っていない34歳までの若者のことを言うが、アメリカの若者は働く意欲を持っている者が多く、先の数字に含まれるニートの割合は高くない。

ところで、女性より男性の方が親と暮らしている割合が高いことは興味深い。この理由ははっきりとは解明されていないようだが、女性の方が仕事につきやすく、独立心も旺盛なのだろうか? それを裏付けるかのようなデータもある。

アメリカの18~24歳の人口は男性のほうが若干多い。
ところが、大学生数の比率では、男女比が43:57と逆になっている。
女性の方が大学への進学率が高いのだ。
また、最近の調査報告では、アメリカ人の収入の個人差は、性別や人種の違いより学歴の違いが大きく影響するという。
ということは、今の若者では既に男性よりも女性の方が大卒が多くなっているはずだし、収入も女性の方が多いケースは決して珍しくないと言える。


アメリカでは、女性の社会進出や世代同居の考えの違いなどで、日本よりずっと以前から晩婚化の流れが続いているが、こうした男性の生活力の低下はさらに晩婚化を加速させているのかもしれない。
ともあれ、ここ数年続く経済不況は若者の就職難以外にも様々な変化を引き起こしている。また、それらがアメリカ人の考え方や価値観に大きな影響を与えているのは間違いない。今後アメリカでは、さらに大きな生活様式の変化が出てきそうだ。

●トヨタ自動車、200万円台で「86(ハチロク)」を公開 年収200万円代の若者の反応は
        livedoor > ニュース > 経済総合 > 2011年11月28日20時28分
 トヨタ自動車は27日、スバルと共同開発した新型の小型スポーツカー「86(ハチロク)」市販モデルの画像とスペックを発表した。

公式サイトによると、トヨタブランド(市販車)の中でも最も低いドライビングポジションが確保され、スポーツカーらしい躍動的なモデルとなっているようだ。発売は来年春、価格は200万円台となる予定で、車離れが進む若年層にアピールしたい考えだという。

この発表に対しネット掲示板では「国税庁の調査によると、20代の若者の平均年収は200万円台。年収の低い今の若者に買えるだろうか?」など、「車離れが進む若年層にアピールしたい」というコンセプトへ疑問を呈する声が多く寄せられた。

一方で、「金がないから買えないだけで、金さえあれば欲しいってのが正直なところ。興味がないわけではない」といった意見も寄せられており、「若者の車離れ」の裏に、不景気や非正規雇用の増大など、様々な問題があることが改めて浮き彫りとなった。

●若者の車離れ対策なるか!? モテない男が車をゲットする理由
       日刊スポーツ 2011.11.28  文/宇佐美連三
 ネットを見ていると、時折「若者の◯◯離れ」ということばがあらわれる。そもそもはメディアが「若者のテレビ離れ」「若者の海外旅行離れ」「若者の酒離れ」などと報じた結果、その度にネット上であれやこれやと議論されているものだが、「若者の車離れ」ということばもよく目にする。なかでもインターネット大手掲示板「2ちゃんねる」で大議論が勃発したのは、自動車評論家・徳大寺有恒氏が「女にモテる車を作れば若者の車離れは止まる」としたことについてだ。若者と思われる人たちから、
・・・・・・(略)・・・

●年上と結婚する女 経済力低い同世代男と結婚しての苦労が嫌
         NEWSポストセブン 2011.09.30 16:00
 45才年下の女性と結婚した加藤茶(68)を筆頭に、22才差の堺正章(65)、35才差の寺田農(68)など、最近有名人が次々と超年下女性と再婚や再々婚を果たしている。年上夫を選んだ女性たちは、いったいどこに魅力を感じたのだろうか? 実際に年上男性と結婚したAさんの例を見てみよう。

東京都に住むAさん(30)の夫は18才年上の48才。19才のときに職場で知り合って結婚を前提に交際を始め、20才で結婚。結婚後、夫は独立し、いまはふたりで店を経営している。

どうしてもジェネレーションギャップは否めないふたり。たとえば、就職氷河期を経験したAさんから見ると、就職時期が“売り手市場”で、3社からオファーがあったという夫とは、仕事に対する考え方もずいぶん違うという。Aさんはこう話す。

「夫は“女性も仕事を頑張ったほうがいい”“苦しくても働くのは当たり前”という考え方ですが、“私には無理。そんなに頑張れない”って自信をなくすこともしばしばです」

と、苦笑い。でも、逆にそうした夫が頼もしく感じられることもあるという。

「夫に相談ごとをすると、“そんなに悩むな”と、大きく構えて聞いてくれる。海外経験も豊富だし、私の知らないことをいろいろ知っていて、引っ張ってくれるので心強いです」(Aさん)

こうしたAさん夫妻の関係について、『[年の差婚]の正体 ~なぜ同世代に惹かれないのか~』(扶桑社新書)の著者であるマーケティングライターの牛窪恵さんはこう話す。

「“これだから年下(年上)は”と、年の差からくるギャップを否定的に見ると、イライラして失敗します。年の差婚でうまくいっている夫婦は、お互いのギャップを楽しんでいる。Aさん夫妻もその例のひとつですね」

一方、ある結婚カウンセラーによれば、就職難の昨今は、20代の女性が40~50代の男性に経済力を求めて結婚するケースも増えているという。

「仕事もせずに実家にいて、親にパラサイトし続けるのは心苦しい。さりとて、経済力に乏しい同世代の男性と結婚して苦労するのも嫌、という若い女性が増えています。再婚相手に若い女性を望む40、50代の男性のニーズと相まって、こうした年の差婚は今後ますます増えていく気配です」(同カウンセラー)


パラサイト=寄生する先を親から夫に乗り換える女性が増えているというのだ。
※女性セブン2011年10月13日号

●年収200万円以下の若者世代へ「脱ニッポン」のススメ
     週プレNEWS [2011年08月31日]
 孤高の官僚、古賀茂明氏が20代の若者へメッセージ。「とにかく海外へ出て、体を動かそう」
8月24日、米国の格付け会社ムーディーズは、日本国債の格付けを上から3番目の「Aa2」から、中国などと同じ「Aa3」へ1段階引き下げたと発表した。同社による日本国債の格下げは約9年3ヶ月ぶり。格下げの理由としては、震災と津波、福島第1原発事故が景気回復を大幅に遅らせたことを挙げたほか、頻繁に首相が交代する政治情勢の不安定さが財政改革を妨げていると指摘した。

震災後の国難にあっても政治家が権力闘争を繰り広げる日本には、もはや回復の芽はないのかもしれない。すでに年収200万円以下の“ワーキングプア”が1000万人もおり、その半数は20~30代。このままでは若者世代が貧しくなる一方だが、いったいどうすればいいのか。

経済ジャーナリストの須田慎一郎氏は、見通しが暗い20代の打開策として「脱ニッポン」を勧める。

「日本を捨てろとか、故郷をないがしろにしろとか言っているのではありません。日本だけに閉じこもらず、仕事、暮らし、趣味など、自分の環境を成長する海外とリンクさせる努力をすればいい。日本だけにしがみついて努力するより、そちらのほうが同じ努力でもずっと豊かな人生、成功を手にできるはずです」

経産省の現役キャリア官僚でありながら霞が関改革を訴え続ける古賀茂明氏も、こううなずく。

「外国語を学ぶ、外国人の彼女をつくる、外国でのインターンに挑戦してみる。とにかく海外に出て体を動かしてみることです。円は将来、確実に安くなります。若い人にはアジアやアフリカなどでがんがん稼いで欲しいですね」

実は、一部の企業法人はすでに脱ニッポンを実践している。神奈川県内の中小企業オーナーがこう明かす。

「電子機器の製造をやっていて、今、海外に6つの拠点を展開しています。そのうち5つがタイ、上海などのアジア地域で、利益の大半はそこの稼ぎです。なので、本社をシンガポールに移そうと本気で考えています。日本の拠点は子会社にします。法人税も高いし、優秀な外国人の人材も雇いにくい。日本はもはやモノ作りができる環境ではありません。中国語圏は相続税がゼロというのも魅力のひとつです。日本の税制では子供に企業を継がせることは困難ですから」

少子化もあって、日本の国政はこれから収縮に向かう。法人だけでなく、個人もいくつかの国にまたがって活躍できるスキルを身につけることが、これからの時代を生き抜く重要な手段になるだろう。
(写真/橋定敬、取材協力/小峯隆生)

●特集ワイド:「若者ってかわいそう」なの? 20代の70%が今の生活に「満足」
       毎日新聞 2011年11月16日
   東大本郷キャンパスで談笑する社会学者・古市憲寿さん(中央)=東京都文京区で2011年11月9日、尾籠章裕撮影
 ◇キーワードは自己充足
 世代間格差が話題だ。「若者がかわいそう」だの、「かわいそう」はウソだの、若者以外が騒いでいる。ところが26歳の社会学者、古市憲寿(のりとし)さんはいう。「世代間格差に一番怒ってるのは40代のオジサン世代じゃないですか」。ええっ!? 40代としては聞き捨てならない。ならば聞かせてもらいましょう。「若者ってかわいそうではないの?」【小国綾子】

 ◇気の合う仲間と日常を楽しみ、案外社会に真剣に向き合って、自分にできることをしようと、まじめに思ってる
 古市さんは現在、東大大学院生。9月には「絶望の国の幸福な若者たち」(講談社)、10月には社会学者の上野千鶴子さんとの対談集を出版した。ポスト・ロスジェネ世代の若者論の旗手として、今やメディアで引っ張りだこだ。

 待ち合わせ場所は、昼下がりの東大本郷キャンパス(東京都文京区)。古市さんと同世代の意見も聞きたくて、研究仲間の大学院生(27)の女性らにも同席していただいた。

 「『若者はかわいそう』と言われても僕らに実感はないですね」。古市さんはデータを挙げて説明してくれた。内閣府世論調査(2010年)では、20代の実に70%以上が今の生活に「満足」している。これは過去40年で最高で、おまけに他の世代より高い。満足度が一番低いのは50代(55%)だ。

 「デフレが進み、ユニクロやファストフードでも、お金をかけずそこそこ楽しく暮らせるようになりました。ケータイなど、友だちとつながるツールも増えましたしね」

 でも、一方で20代の63%の人が「生活に悩みや不安がある」という。80年代後半には40%を切っていたのに。「満足なのに不安」って? 「人は『将来、今より幸せになれる』と思った時、今に満足しなくなる。逆に『これ以上幸せになれない』と思うから、今に満足するのです」。つまり希望がないから「今に満足」ってわけか。見れば隣で、20代の女性2人もうなずいている。

 でも、満足している「今」の暮らしも続く保証はないのでは……。

 「ところが若者にその実感はありません。将来について尋ねた調査で『今と同じ生活が続く』と答えた20代は6割。一方『悪くなる』はわずか1割。中高年では『悪くなる』が3~4割もいたのに」

 古市さんが観察してきたポスト・ロスジェネ世代の若者像は、こんなふうだ。日本の将来より、世界の将来に関心があり、バブル時代の若者より、実は社会や政治に関心も高い。社会貢献したい気持ちはあるのに、具体的な目標やきっかけがないから動けない。

 キーワードは「コンサマトリー(自己充足)」。「気の合う仲間と日常を楽しむ生き方。野望を抱いたりせず、友だちと一緒にご飯を食べられたら幸せ、みたいな」。そういう感覚が若者に広まっているという。「例えば、借家を仲間とシェアしたら生活費は月5万円。だったら日雇いでも暮らせる、と会社を辞めた人もいました。病気になったらどうするの? と聞いたら、『ツイッターでつぶやけば、誰か友だちが薬を届けてくれるから』と」

 思わず意地悪な質問を投げてしまった。「自己充足」って「自己満足」とどう違うの? ところが古市さん、涼しげに「まあ、同じでしょうね~」だって。「自己が満足し、今ここで生きていく、それでいい、ってことだから」

 中国の若者には、こう言われたそうだ。「日本の学生って何だか年寄りみたいだね」

 こんな「若者論」に今、同世代から多くの共感が寄せられている。一方で、年配の人からはこんな声も。「若者はもっと怒れ!」。古市さんは「怒りは一瞬、人をまとめるけれど、それだけでは物事は動かない。怒りより共感が大事と思いますけど」と受け流す。

 でも世代間格差はもはや火を見るより明らかだ。年金や医療など社会保障を通じて若者は高齢者より1億円も損する、なんて試算を聞けば、さすがに腹も立つでしょう?

 しかし、同席の20代の面々は「あーあ、って感じ?」「そう。あーあ、だよね」。えっ、それだけ?

 すると古市さん、痛いところを突いてきた。「世代間格差や若者貧困論を一番言いたがるのは40代。将来が不安なのは中高年の方では? 不安を若者に転嫁し、弱者を代弁するふりをしているだけじゃないですか。年金制度が崩壊して困るのも若者ではない。35歳以下の半分がもう、保険料を払ってないですから」

 もっとも古市さんは、同世代の友人の起こした会社の執行役員で、厚生年金保険料を払う身だ。「どうせ僕らは将来、年金なんてほとんどもらえないでしょうが、社会貢献のつもりで払ってます」

 著書で書いている。「若者が頑張ることのできる仕組みもない社会で『夢をあきらめるな』なんて言うな。むしろあきらめさせろ」と。「フリーターや派遣で働いていて、学歴も経験もない若い子たちがキャリアアップできる仕組みが、この社会にありますか?」。研究仲間の女性もボソッとつぶやいた。「頑張ってもその先に楽しそうなものが見えないのよね。頑張ってる人も幸せそうじゃないし」

 大人の目には、不運に見える20代。物心ついた時には「失われた10年」で、就職超氷河期だニートだと言われ、育った世代だ。しかし彼らの目には、上の世代も幸せに見えないらしい。

 古市さんは言う。「『昔は良かった』ってそれ、いつの話です?」。モノはなくとも心豊かな「三丁目の夕日」の昭和30年代か、はたまたジャパン・アズ・ナンバーワンの80年代か、バブル期か。

 「『あの頃に戻りたい』と言われても、僕にはしっくりこないんですよね。庶民が物価高と公害に苦しんだ高度成長期や、今から見ればしょぼいシティーホテルでまずいフランス料理を食べていたバブル時代に戻りたいですか? 過労死と隣り合わせの正社員や社畜になり、何十年も先の退職金の額まで予測可能な人生を送るよりは、今の若者は自由な人生を送れるようになった、と言えるのかもしれませんよ」

 何というか、クールでドライ。でも決して、しらけているわけじゃない。「今の20代って案外社会に真剣に向き合い、自分と地続きの場所で自分にできることを何かしようというまじめな人が多いんですよ」と古市さん。

 なるほどこれが、新しい幸せの形、なのかもなあ。20代と40代が一緒にワイワイガヤガヤ。インタビューが終わったころには、東大キャンパスは夕暮れにすっかり沈んでいた。

●一番幸せなのは公務員 内閣府「幸福度調査」結果、雇用形態別で
      マイニュースジャパン 佐藤裕一 13:16 11/18 2010
 今年4月27日に内閣府が発表した平成21年度国民生活選好度調査(通称「幸福度調査」)で、日本人の「幸福度」は10点満点で平均6.5点となり、主要各国を下回ったことが話題になった。詳細に検討するため行政文書開示請求によって元データを入手し、雇用形態別の幸福度を分析したところ、公務員の幸福度が1位だったことが判明した。男女別・年齢層別では、男でもっとも高かったのは20代の公務員と30代の会社役員(ともに8.17点)、女は20代の専業主婦(8.09点)だった。一方、普通に働いている「管理職以外の会社員」と「派遣・パート」は、仕事、お金、生活と全ての面で平均を下回り、悲惨な幸福度(不幸度)が際立つ結果となった。(開示データはダウンロード可)

【Digest】
◇総合的な幸福感 1位は公務員
◇仕事の満足度 1位はやっぱり公務員
◇生活の満足度 1位は学生
◇お金の満足度 1位はまたも公務員
◇男は20代の公務員、女は20代の専業主婦が幸せ
◇幸福度総合ランキング 総合1位も公務員
◇開示データのダウンロード


 幸福度調査は今年3月中旬、全国の15歳以上80歳未満の男女4000人を対象に調査票を配布する方式で行われ、有効回収数は2900人(72.5%)。うち公務員は111人なので割合にすると3.8%だった。日本国憲法15条の2で「全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」と定められている公務員が、奉仕先よりも、自分たちだけ高い幸福度を感じているという珍妙な結果になった。

 公務員は、7.3点で1位だった総合的な幸福感のほか、以下で詳細に見ていくように、仕事の満足度で1位、生活の満足度で3位、お金の満足度で1位だった。総合的に見て現在の日本は「国民が公務員への奉仕者」という逆転した社会になっているようだ。そうした批判を恐れてのことだろう、内閣府が公表した資料や報告(以下参照)では、雇用形態別の幸福度は、まるでなかったことであるかのように、触れられていなかった。

 →質問一覧や結果の概要は内閣府のウェブサイトにてダウンロード可

 雇用形態と幸福度の関連について、具体的に見ていこう。

◇総合的な幸福感 1位は公務員
 雇用形態は、調査においては、10種類のなかから1つを選択する形式になっている。雇用形態の種類と有効回答数は以下の表の通りで、もっとも多いのは管理職以外の会社員648人(22.3%)、派遣・パート・アルバイト475人(16.4%)、次いで専業主婦・主夫424人(14.6%)、無職399人(13.8%)という内訳だ。

・・・・・(略)・・・


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三重県桑名市の長島温泉、そこの「なばなの里」のウィンターイルミネーションを見てきた。年ごとに豪華さが増している。今年のテーマは「日本の四季」だという。光で演出しようとすると難しいテーマだろう。人出はすごいから混雑に注意。素人写真をブログに⇒http://t.co/xMIW9Z0S
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