今日は担当医の月一回の診察日。
癌の病状の一般的で基本的な一番の指標は「腫瘍マーカー」。
私の場合は、前立腺がんだから「PSA」という値。
それが、前回よりも「33」悪化して「265」。
癌の標準は「4以下」で、1でも2でも要検査、というのに、私はこの高値。それはいつも書いてきたこと。
しかも、2か月前からすると、今回は「43」も、20%も悪化している。
そうなのに、診察が終わって、気分はルンルン。
なぜ? 何が??
私はいつも、自分の現状、血液検査の結果なども、速やかにブログに書くようにしている。良くても、悪くても。
しかし、1か月前の診察後は何も書けなくなった。
6月から7月の一か月で「10」悪化したからだ。
今年1月に、私の身体の遺伝子変異が判明し、それが後天的でなく遺伝によるものだと判明。
しかも、その治療薬が今年1月から前立腺がんに「保険適用となる薬として承認」されたばかり。(乳癌などでは2年ほど前から承認されている)
それを4月から飲み始めたていたので、よくなるはずと期待し続けていた。
実際、5月6月と、「PSA」が一気に改善した。
そのペースで行ければと期待し、行くだろうと期待してい臨んだ7月の診察。
しかし、7月は6月に比べてマーカーが「10」悪化していた・・・
「ガンってなんて恐ろしい」と初めて感じた。あんな受け止めは記憶がない。
だからか今回までの一か月、そのことをブログに書けなかった。
昨年2月に癌を告知されたときは、速やかに書いた、書けたのに・・・
それほど、7月の検査結果はショックだった。
もちろん、この一か月間、いろいろと調べ、7月の検査結果などの評価や治療法などについて、都合のいいことも、都合の悪いこともあらたに勉強した。
3週間過ぎたあたりで、自分自身で納得できた方向になれた。(それでも、ブログには悪い結果を書けなかった)
そして今日の診察。
当然、改善している結果を期待した。が、逆だった。
数値はさらに悪化。悪化ペースも上がっている。
医師も「(骨)転移の状況を見るALPもぐっと下がっている。そうなのにPSAは上がっている。なぜだろう・・・」
という理解不可能な現状。血液や他の状態なども良いのに。
ただし、医師は「(標準療法の)基準では、PSAが25%上がったら(悪化したら)カバジタキセル(抗がん剤)を使うことになっている。この上昇(悪化)は、もうそのあたり」
私、「(去勢抵抗性前立腺がんで使う)2つの抗がん剤のうち、ドセタキセルは12月に使って効かなかった。私は遺伝子変異が前提となるガンだから、最後の抗がん剤とされるカバジタキセルが効く可能性は少ないと思う。だから、身体を痛めつけたくないから使いたくない。」と答えた。
ある意味で、「標準療法の基本的な治療」、かつ、「昨年までの標準療法の最後の治療法」を断った。
(幸い、私には、「(患者の10%程度といわれる)BRCA遺伝子変異」の治療という方法が残っていた)
医師は意外そうに、「そうですか」
「寺町さん、〇〇医師に診てもらうのはどう思います?」
その医師は、ここでは、遺伝子変異の分野も担当していて今年1月から3月に、私のBRCA2遺伝子変異の検査とその後についてお世話になった医師。「BRCA2遺伝子変異の治療薬のリムパーザ」の治験もたくさんやってきた、とのことだった。
泌尿器科でのリムパーザの使用が今年1月に承認されたばかりだから、日本の泌尿器科関係では「リムパーザ治療」の経験者は極めて少ない、その中で、貴重な医師だと思っていた。
実は、私は、この一か月間の、「腫瘍マーカー」の悪化という悩みのなかで、今後の治療の方向の考え方として、自分は抗がん剤はもう使わない、「BRCA2遺伝子変異の治療薬のリムパーザ」を使ってできるだけやってみる、という結論に達していた。
それで、どうせなら、今日の定例診察で、「腫瘍マーカー」が悪化していようが改善していようが、担当医に「〇〇医師に担当医を替わってください」とお願いするつもりでいた。
こちらから、切り出そう、ついては、きちっと理由を話そうということで、「理由を3つ」考えていた。
それが、担当医から、「〇〇医師に担当医を替わることはどう思います?」と質問されて、なんとなんと、願ってもない流れ、と気が楽になった。
私は率直に話した。「実は、私は、今日の検査結果に関係なく、自分はBRCA2遺伝子変異のリムパーザの治療だけで行くしかないとこの一か月で考えたので、詳しい〇〇医師に担当医を替わっていただけるようにお願いしようと思っていました。理由は・・・・」と予定通りに述べた。
医師、「そんなこと、全然、気にしないでください。担当を替わる、というのは何も気にすることではないですよ」って、笑顔で何度も話してくれたた。
・・・その後、診察ややり取りは続くわけだけど、今日は、もう22時になるから、この辺りまでにしておころう。
記録として、もっと、状況や背景を詳しく書く必要があるからそれは後日。そこを説明しないと他の人には理解不能だろうから。
ともかく、診察や治療のひととおりが終わって、1階の会計に向かう下りのエスカレーター上で、「腫瘍マーカー PSAは激しく悪化したのに、気分はルンルン」という不思議な感覚に浸っていることに気が付いた。
なお、昨日8月17日の私のブログへのアクセスは「閲覧数3,130 訪問者数930」。
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