先週末は富士見パノラマで「アドベンチャー・イン・富士見」というアドベンチャー系耐久レースが開催され、トレイルストアからも数名のお客様が参加されました。
 開催日はあいにくの雨。パノラマの駐車場をスタートして、ラフな林道をゴンドラ頂上駅のさらに上の入笠山の頂上下の周回路まで登り、下りはCコースを下りてくる過酷なレースです。当然バイクにも晴天時以上の負担がかかります。
 本日点検のためにお持ち頂いたバイク(写真は別のバイクです)ですが、外観から見た感じだと、汚れを水洗いで落とした程度の状態でした。
 チェーンのオイルは完全に抜けていて、ブレーキパッドには泥詰まりの跡が。
 たぶんここも・・・と思って、クイックシートレバーを開放しシートポストを抜いてバイクを逆さまにしてみると、「ボタボタボタ~」という感じで大量の泥水が出てきました。
 これは洗車をしたせいではないと思います。レース走行中にタイヤから跳ね上がった泥水がシートポストとフレーム、または他の箇所のわずかな隙間から進入したものの可能性が高いです。
 雨の日や、濡れた路面を走ったあとは、表面的な汚れだけでなく、フレーム内部にも水分が浸入している可能性があるので、シートポスト、できればボトムブラケットやフォークを外して水抜きをすることをオススメします。できれば一度バイクを全部ばらして、組み立てることが一番。この際、消耗、磨耗、劣化しているパーツは新品に交換しちゃいましょう。
 スチールフレームは放置しておくと間違いなく錆びますし、アルミフレームも同様に錆びます。これは性能の低下やバイクの寿命に関係してきます。
 一昨年の大滝セルフディスカバリーに参加されたお客様のバイクは、両ホイールのハブのベアリング、リアサスペンションのリンク部のベアリング全部、シールドベアリングであったにも関わらず全て回転(作動)不能状態になっていました。泥水、侮れません。それでもマウンテンバイクはやめられませんが・・・・。