鈴木雷太がプロデュースした、日本のトレイルを楽しくライドするためのハードテイルスチールフレーム「INSPIRAIL」の試乗車を、雷太からお借りしました。
 組み込まれているパーツのせいもあるのですが、めちゃ軽いです。すごく楽しそうなバイク。ああ、これで山走りたい!。
 フレームサイズは、S、M、L(写真はL)。カラーは写真が「シンシューブルー」。レイノルズの853チューブを使用しています。こだわりのかたまりのこのフレームが120,000円はかなりお買い得。
 以下は雷太から寄せられたINSPIRAILの紹介です。

「INSPIRAILは鈴木雷太がプロとして走り回った信州松本で生まれました。
 プロライダーとしての在り方、存在意義、そしてプロ以前の楽しみの本質。
そんな「RIDE」という枠組みの中での得た喜びや悩みなどを感じて考えて、そして答えを出した場所。それはいつも松本近郊のTrailの上でした。
そこで同時に考え出したのがこのブランド「INSPIRAIL」です。
 INSPIRAILは鈴木雷太が日本のTrailを走るのに必要なことを考えて創り上げました。
日本のTrailは海外に存在するような1本数十キロに及ぶルートは少ないため、走る欲望を満たすために、短めのルートをつなぐことが必要になってきます。その為Trailをつないでいく過程で多くのアップダウンをこなす必要が出てきます。
そうした状況の中、必要なものがやはり推進力です。
INSPIRAILはその推進力にこだわりました。バネフィーリングの強いパイプセレクトを行い、ぺダリングから生まれるしなりを利用した加速に、ライディングの後半にかけて疲労が残りにくいように創り上げてあります。
 フレームサイズはシートポストをあげて、ステムも100mm前後の使用を前提に考えてあるので若干短めです。
ポストが出ているということは、チャレンジしたくなるような下りの時にサドルを下げられるマージンにつながります。またステムも短すぎるとクイックになります。ある程度の長さを使用することで安定性にもつながります。
走る場所にもよりますが、INSPIRAILが生まれた松本近辺はソフトな路面が多いため、レーサーバイクのような硬さもいらなければ、ジャンプやドロップにチャレンジするようなTRAILには無いので、フロント周りの強度も下り系のようなマージンは省いてあります。
 またフレームを創る上でこだわったのがエンドです。
オリジナリティあるもの、そしてディスクブレーキに負けない強度を考慮してデザインしています。
 日本のトレイルバイクを表現したINSPIRAIL。
それはTrailをクルージングするようなゆったりした走りをイメージしたバイクです。」