先週から作業に取り掛かっているTRANCE 27.5 2。このグレードは今や定番となったドロッパーシートポストが標準装備されていないので、オーナーMさんのご要望でGIANT純正のCONTACT SWITCHシートポストを取り付けることになりました。CONTACT SWICHシートポストは最近徐々に出現してきた、リモートケーブルがフレームの中を通る、いわゆるステルス仕様にも対応しています。ということは当然のことながら外観がすっきりしてかっこいいのでステルス仕様にしました。ただ、そうは簡単にはことが運びません。ケーブルをダウンチューブからシートチューブまで通すにはボトムブラケットを外さないことには作業ができないし、ケーブルの長さもシビアに計測しないとカッコ悪くなります。
 完成車に標準装備されているこのステルス仕様のケーブルを通すのは組み立て工場で当然手作業で行われていると思うと気の遠くなりますが、ここでハッと気づきました。これは確信を持って言えます。世界最大のスポーツバイクメーカーであるジャイアントならきっと、とてもお利口で厳しい訓練を積んだモグラとかネズミを雇っていて、ケーブルの先をくわえてフレームの中を走らせているに違いないと。すごいなあ、ジャイアント。やることが違うよなあ。トレイルストアにも1匹まわしてほしいなあ。
 全国のマウンテンバイクショップのみなさま、ステルス仕様の装着の際はがんばってください!