ジワジワと採用されるバイクが多くなってきているハブ新規格「ブースト」。フロントが110ミリ幅で15ミリスルーアクスル、リアが148ミリ幅で12ミリスルーアクスルのことをブーストといいます。

 現在トレイル系からエンデューロ系までのモデルで一番多く採用されているのが、フロントが100ミリ幅で15ミリスルーアクスル、リア142ミリ幅で12ミリスルーアクスル。フロントについては20ミリスルーアクスルを選択すると今までも110ミリ幅なので大きく変更された感はないのですが、リアハブは今までの規格がまったくあわないです。

 ちなみに結構多くのハブやホイールで135ミリ幅から142ミリ幅へ変換アダプターを使用してコンパチにしているタイプのものでも148ミリはあいませんし、アダプターも今後登場しないと思います。ディスク台座の位置が違うので。

 148ミリ幅は142ミリ幅に比べて左右3ミリずつ(合計6ミリ)フランジ幅が広がっています。これによりホイールの強度を高めることができます。

 でも疑問。昔からダウンヒルバイクで使われている150ミリ幅のハブになんでしなかったのか。あと2ミリなのに。新規格にしなくてもよかったような気がするのに。。。ダウンヒルバイクも150ミリ幅から157ミリ幅へ「ブースト」してきているのですが。。。。


 各メーカー、ブースト規格の製品の発表はしていたのですが、ブースト規格を持った新形フレームが先行して国内に入ってきて、ブースト規格のハブの入荷が遅れてなかなかバイクが組めなかった方(ブースト難民)も多かった昨年後期から今年の初めというのもありましたが、ようやく各メーカ-から出そろってきました。

 シマノからも新型SLXグレードでブースト規格のハブがリリースされました。これがFH-M010-B(税込6,933円)です。 シマノらしいリーズナブル価格。

 
 これからこのハブを使ってホイールを組みます。組んだホイールは伊那の山で毎日のように過酷なライドを課せられるはず。ある意味絶好の耐久テスト。ワンシーズン平気で持つようにがっちりと組み上げます。