マウンテンバイクは前後のタイヤの2点と地面が接触している。
言うまでもなくごくごく当たり前のこと。でもよおく考えてみると「スゲー」ことかも。
だってその2点でペダルを漕いで生まれた力で進み、ブレーキかけて止まり、曲がる。マウンテンバイクよりもはるかに重いこんなおっきな人間が乗っているのにですよ。
タイヤって偉大だと思う。
ただ、実際には前後の2点ではなくて、2面が正しいです。
人間が乗ればその重みでタイヤも変形してその結果、面として地面と接触します。
この面として接触するタイヤの性能をどれだけ引き出せるか。テクニックではなくセッティングのお話です。
同じタイヤでも、空気圧によって変形度は変わってきますね。空気圧が低ければ大きく変形しやすくなるし、高ければ変形しにくくなる。
ペダルを漕いだパワーをロスを少なく推進力に変えようとするなば、一番抵抗が少なくなる箇所であるタイヤと地面の抵抗を増やしてあげるのがいい。
ブレーキングもそうだしコーナーリングもそう。
ということは低い空気圧で乗ればいいんじゃん。はい、その通りです。
みなさん心配されることは、低圧だとリム打ちパンクしやすくなるじゃんだと思うのですが、僕はパンクのリスクよりもライドフィール優先にしちゃってます。だってそっちの方が楽しいので。
もちろんあまりに低い空気圧だとタイヤの腰がくだけた感じになったり、タイヤがよれてグリップを失ったりするのでほどほどに。
写真はMAXXISのMINION DHF 27.5*2.5 WT(WIDE TRAIL)タイヤにRACEFACE ARC30リム。チューブレスでタイヤシーラントを使用しています。ちなみにリアは同じリムにMAXXISのFOREKASTERを履いています。
空気圧は前後とも20PSI(1.4BAR)。コンディションによっては18PSIにすることがありますが、だいたい18~20PSIの間で使用しています。
舗装路などの走行は若干重たく感じるものの、林道などでは重さよりもグリップしてくれることによる推進性能が目立つし、第一乗り心地がいい。
点と面で言えば、面で走っている安定感を感じられます。
ラフな路面や滑りやすい路面、そしてコーナーリングなどでタイヤの腰砕け感を感じることなくタイヤの性能を引き出している感がとても強く感じられます。
タイヤの空気圧一つでバイクの性格が変わるぐらい影響がでることもあるので、ぜひ試してみてください。 変わるわよ~ です。
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