車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

御徒士町武家屋敷群&青山歴史村 in 兵庫県丹波篠山市

2023年07月07日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・兵庫県

篠山城跡の西、外壕側の道沿いに面した丹波篠山市西新町の一画。この一帯にはかって藩主の警備にあたった御徒士衆の家屋が数多く現存し「伝統的建造物群保存地区:御徒士町武家屋敷群」として、また「美しい日本の歴史的風土100選」の一つにも選ばれています。

武家屋敷群の中で一際目立つ、茅葺屋根の「小林家長屋門」。文化年間(1804~1818)に、篠山藩第12代藩主青山忠裕がその老女のために修築した屋敷の長屋門で、篠山城下の武家屋敷門を代表する建物です。

時折聞こえてくるのは、名も知らぬ鳥の声と堀を渡る風の音・・他に観光客の姿もない静かな佇まいの中に立っていると、ふいと髷を結ったお侍さんが出てくるような錯覚を覚え、思わずもらす感嘆の声もヒソヒソ(^^;)

時代劇の舞台そのままの景色は、昔見た映画のワンシーンと重なって懐かしいような不思議な感動を呼び覚ましていきます。時代劇が大好きだった父の影響だったのか、子供の頃から「眠狂四郎」に憧れ、長じて収入を得るようになって初めて買い揃えたのが「柴田錬三郎:大全集」(笑)

と、ついつい脱線してしまうのはいつものお約束(笑)。江戸時代末期築の武家屋敷「安間家」。1994年10月から翌年3月にかけて全面的な改修を行い、現在は「安間家史料館」として一般公開されています。

安間家は篠山藩主:青山家の家臣で、「高12石3人扶持」の禄を得る下級武士。天保元年(1830)以降に建てられた武家屋敷で、茅葺:曲屋形式の母屋と瓦葺の土蔵が現存し、当時の武家の暮らしを伝えています。

屋内には、安間家に伝来した古文書や日常に用いられた食器類・家具をはじめ、 のちに寄贈を受けた篠山藩ゆかりの武具や史料等が展示されており、いずれも興味深い物ばかり。 

この日は七月七日の七夕の日。裏口に設けられたふち縁に笹飾りが揺れ、密やかな青笹の匂いと相まって何とも言えない優しい時間を紡ぎだしています。

御徒士町武家屋敷群からほど近く、丹波篠山市北新町にある「丹波篠山市立:青山歴史村」。出迎えてくれるのは「旧澤井家長屋門」

青山歴史村は、篠山藩主青山家の別邸「桂園舎」を中心に、全国的にも珍しい漢学書関係の版木1200余枚、 篠山藩政文書等、江戸時代の歴史文化を物語る史料の数々を収蔵した3棟の土蔵から成っています。

一見井戸のように見えたものは、篠山藩政時代に使用していた石製の金庫で、市指定文化財「石造金櫃(せきぞうかねびつ)」。篠山城大手馬出の北側には、 篠山藩貨幣司が藩関係の金融取引を行っていた掛所があり、その土蔵床下の土中に埋められていたものです。 花崗岩製の板石を組み合わせた櫃で、上蓋は6枚の板石が並ぶようになっています。

青山氏の家紋青山銭」入りの瓦

「桂園舎」

「桂園舎」を管理してきた「財団法人青山会」の由書碑

訪問日:2007年7月7日

 

コメント (4)
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