石清尾(いわせお)八幡宮~其の二、昨日の其の一からの続きです。
下拝殿の右手に、かなり規模の大きな絵馬堂があり、実に多種多様な絵馬が奉納されています。
いずれも興味深い内容なのですが、特に目を引いたのがこの二枚。一枚は文化三年(1806)奉納の「算額(さんがく)」。理数が大の苦手だった私と違って、ご亭主殿は興味津々、聞いても??の私に、無駄な絵解きを始めてくれます😅
もう一枚は大切に金網に保護された龍の鏝絵で、「大正弐年四月参拾日吉日 高松市の左官士」による奉納と記されています。これほどの重量の鏝絵が、良くぞ無事に存在した事に感動すら覚えます。
神社内には数多くの境内社が鎮座されています。神明社・若宮社へといたる石段より神域を守護されるのは、「藩中」と刻まれた台座に立つ狛犬さん。いずれの時代かは不明ですが、江戸時代の奉納と思われます。
こちらの狛犬さんだけは特別なのか、それとも特に何かの願掛けをされる方がいたのか、白い前垂れが奉納されていました。それにしても・・前垂れがこんなに似合う狛犬さんも珍しい・・・😅
石段正面に鎮座されるのは「神明社」、『天照大神、住吉三神、藤原鎌足公』が奉られます。
その右手に鎮座されるのは「若宮社」、『仁徳天皇』をご祭神とします。
下拝殿の右手に並ぶ境内社、左から「高良社=建内宿禰」「御先社=天之宇受売命、猿田彦命』
「廣瀬龍田社=級長津彦命、級長津比売命、若宇賀能売命、少彦名命、大年命」「北口霊社=友安刑部霊、友安治部霊」
下拝殿近くには、昭和二年十一月奉納の子午線方位盤があります。かなり大きなものですが、これで見ると「子・午」の意味が良く理解できますね。
恒例の神社彫刻は手水舎の蛙股で、桃の実を手に、花木の下でくつろぐ、太鼓腹(中国ではお大尽の代名詞)の男と、唐子二人。
もう一枚は、竹林に潜む虎の親子。親は周囲に満遍なく目を光らせながら、子虎が不用意に飛び出さないように背を押えています。
境内に奉納された御神馬。腹掛けには御神紋の「三つ巴」、こちらでは珍しく背中に御幣(ごへい)が立てられています。
そうそう、実はもう一体、境内社へと向う石段の下にも御神馬が奉納されていました。これまであまり目にしたことの無い優しい顔立ちで、もしかしたら何か説明が有ったかもしれないのですが・・・
「石清尾八幡宮」の境内、ここには氏子さんたちに大切に守られた猫さんたちが居ます。そう思えたのは、どの仔も綺麗な毛並みと、綺麗な顔(目)をしていたからです。こんな時は、いつもよりも大目に気持ちを納めさせていただきます🙏🙏
私たちが単なる猫好きだと察した猫さんが、側に来て無防備な姿で毛づくろいを始めました。なんでもない事なのですが、外で暮らす猫が気になる私には、とても嬉しい出来事でした。
参拝日:2011年6月17日
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