木祖村藪原に鎮座される「藪原(やぶはら)神社」。御祭神は『伊弉諾尊・伊弉再尊・速玉男命・事解男命』。相殿に『須佐之男命・菅原道真公』を祀ります。
由緒「天武帝9年(681)、縣坂頂峯に熊野の神々を御鎮座。のち建久3年(1192)縣坂南効の十王へ遷座。さらに永正8年(1511)に現在の地へ遷座された。創建以来「熊野社」と称せられ、中世には「熊野大権現」、のち「熊野大神宮」と改称、さらに明治4年(1871)に現在の社名に改称された。」公式HPより
秋の気配の中、鮮やかに映える朱塗りの両部鳥居を潜り急勾配の坂を登ると、二の鳥居。
鳥居の左右より神域を守護されるのは、護国タイプとも鈴昭和とも呼ばれる狛犬さん一対。
傍らに生島足島神社宮司『正七位・有賀四郎』氏による「奥谷壽雄翁頌徳碑」。薮原神社の宮司は奥谷家が世襲されており、その関連の方かもしれません。
塵一つ無く掃き清められた参道、その途中に芭蕉の句碑。
【杜かげや われらもきくや 郭公(ほととぎす) はせを】
入母屋造の拝殿の奥には切妻の覆屋があり、内に村指定有形文化財の三間社流造・軒唐破風付の本殿が鎮まられます。文政10年(1827)諏訪の工匠2代目、『立川和四郎冨昌』の作とされており、向拝を始め随所に華麗な彫刻が施されているそうですが・・ここから先は立ち入れないようで画像には残せませんでした。
境内社:稲荷社
鳥居の内、小社の左右より神域を守護されるのは、巻物と玉を咥えた神狐さん一対。さほど古いものではないようですが、顔立ちは秀麗で整っておられます。
参拝日:2010年10月3日
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