チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

時間があるときはアミアミ

2020年03月02日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 短い二月があっという間に終わってしまった。   

   

今年のカレンダー(atトイレ)も子どもとわたしの手描きなんだけれど

二月は木?それともきのこ?なんだかわからないけどとてもいい感じだった。

終わるのは惜しい。

 

年末から編み始めたレッグウォーマー、ようやく完成。

初心者なわたしにしては糸が細くて、すごく難儀した!

ところどころ穴があいてるし目数が合わなくてかなりごまかしている。

でももういい!早くしないともう暖かくなって来ちゃったし。

 

レッグウォーマーの次は猪谷さんの靴下。

 

ともだちに「ねえ、この猪谷さんの靴下、すごくいいんだよ〜」とオススメしたら

気に入ってくれたようでどんどん編み始め、編み物が上手い彼女は

たぶんもう数足編み上げている。

よし!これでわからないときは彼女に聞けばいい。

いい先生ができた。ウフフ。

 

 

急なことで春休みがもう始まってしまった。

塾も一旦お休みになり、ぽっかり時間ができてしまった。

高校受験の子どもたち、不安を抱えているだろうな。

 

わたしにとっては外からの収入が途絶えることになるんだけど

でもまあこんなもんでしょう。

やることはいっぱいある。

手は動くから。

3月には種まきをしよう。ルッコラの種も買って来た。

世の中がぐるぐるするときは、自分で何かを作るといいと思った。

種をまいて芽が出るのを見るのがいい。

311のときにもそう思った。

 

 

 

 

 


2019から2020なんだね

2019年12月31日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 ここ数年12月に雪が降らない。

温暖化が懸念されているけれど

たしかに夏の気温は年々上昇し、冬の雪は減っている。

 

 

雪が降らなければ、「ゆっくり溶けて山に浸透してゆく水がない」ということ。

 

温暖化の前に、そのことだけでも、この先わたしたちの生活に

色々な影響があることは想像できる。

 

山に浸透する水がない、ということは

蒸発する水、川に流れてゆく水が少なくなる、ということ。

 

夏に山から涼しい風が吹くのは、山に浸透している水が

熱い風を気化してくれるから。

 

山の中に水が蓄えられていないと

田畑に水がほしいとき、山が水を吸ってしまう。

川に水が流れない。

乾いた熱い風が吹く。

 

わたしの住む地域ではここ3、4年そういった状況が続いています。

 

 

なにが自分たちにできるのか、聞いたことをやってはみるけれど

あまりにその速度が速すぎて、とまどうばかりです。

もっと、もっと、早くからやればよかった。

でもそれでも、やるしか他に思いつかないし、

この子たちが、また小さい子どもたちを

育てていく、そのときのために。

 

 

9歳作、お鏡餅(紙粘土)みかんは本物。

わたしは小さいのが好き。3、4センチしかない。

もちろんウラジロもなし。

 

2019秋に収穫したイセヒカリの藁を使って注連縄をともだちや子どもたちと

作った。これも9歳息子作。ゆるい注連縄だけど愛着がわく。

しかし松や南天は?父ちゃん、もうちょっといいのにしてください、やり直し。

 

 

こんな年末に編み物、始めてしまった。

少しの時間、10分でもついあみあみしてしまう。

こんな時間が持てるということが、すごい贅沢。

 

 


2019年末の細々

2019年12月17日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

少し前に80過ぎのおばあちゃんが企画するクリスマスリース作りに参加してきました。

 

おばあちゃんはやや腰が曲がって入るけれど、

ミドリの実のなる木が生えている河岸へスタスタと降りていき、

この日のために買ったという高枝切りノコギリ(ハサミじゃない)を駆使して

結構太い、それも高所の木の枝を切っていた(途中からわたしが交代)。 

その実をふんだんに使わせてもらってリースに差し込む。

冬イチゴを巻いてみたけど、どうやら鳥がリースから食べている模様。

 

    

クリスマスツリー、今年も父ちゃんが山の現場で切ってきた。

前年はネズミサシ、今年はなんの木だろう、ヒノキかな?まあいいや。

こどもは何の木でも満足。

 

山に雪帽子がのっかって、年末らしいよそおい。

 

夕方4時には陽が陰る。それまで日向を求めて少しずつ動くネコ。

 

前に友人からもらってあったマコモをようやく細かく切って煎ってみた。

煎りが浅いのか(でも焦げてるところもあるんだけれど)

お湯を差して長いこと煮出していても何だか薄くて。煎り直しかな。

 

 

 

捨てるところからもらってきていた古い布団シーツ。

綿がとてもしっかりしていて吸水性も肌さわりもとてもいい。

ロックミシンで、手ぬぐい大を20枚くらいつくる。あー気持ちのいい生地だ。

大掃除にと作ってみたけど、もったいなくて掃除にはしない。

 

12月は土の仕事もお休みし、家のことまわりのことに充てているんだけれど

どうしてこんなに忙しいのか、よくわからないまま過ぎてゆく。

たまにお茶を座って飲める時間ができたら、小さな家のローラの本を開いて

お母さんが冬支度で忙しくキッチンに立っているところを読む。

ああ、わたしよりずっと忙しいなあ、このお母さん。

 

 


2019柿渋染め

2019年08月30日 | 家の中でつくるコマゴマ


 昨年の夏はこどもと一緒にやった柿渋染め、今回はオトナの友人とやります。

本当はお盆の頃の青柿がいいらしいんだけど少しずれました。

うちの敷地にある豆柿、一本はあまりなってないんだけど

もう一本はたわわで木が折れそう。

剪定も兼ねていっぱい採ってしまう。



 



ほんとうは臼と杵で細かく砕いていくんだけど、

臼も杵もないし、それはすごく大変な作業なので

包丁でスライスして、フードプロセッサーでがーっとやってしまいます。

 

 
身の部分と液とにわける。

食べれるといいんだけど、友人がちょびっと口にしたら

すごいシブシブだったそうで。

でも畑に撒けば防虫になる・・・?

 

しぼった液に、水で湿らせておいた生地を投入し、モミモミ。

そしてすぐ干す。

この日は薄曇りであまり色の変化がなかった。

でも次の日は紫外線がいかにも強そうな晴れだったので

残っていた青柿汁に再度浸けて、また干す。

乾いたら霧吹きで水を吹いて、さらに干す。くりかえし。

 

この写真だとまだ青緑っぽいんですが

一日作業をくりかえしたら、薄茶色になって来ました。

ここから何ヶ月、何年かかかってゆっくりと色が変わってゆく柿渋。

気の長い、染め。

 

 

 


夏の終わりはブルー

2019年08月22日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 長い長い夏休みの、なんと忙しかったことよ。

 

前回のブログでヤマダニにくわれたことを書いてから1ヶ月以上あいだが空いた。

知人からヤマダニのせいで倒れてんじゃないか?というお声も頂いたりして。

 

いえいえ、わたし元気です。

どんどん伸びる雑草をジャージャー草刈機で刈って、真っ黒に日焼けしています。 

 

 

先日、うちと同じくセルフビルドで家を建てた知人宅に、

9歳になった息子とお邪魔してきた。

うちみたいに型どおりの家と違って女性一人がセルフビルドで建てた家は

家そのものが生きもの。まっすぐな直線よりも有機的なカーブ。

この人じゃないと作れないものによってできている。

そこのお庭に、藍はとても似合って生えていた。 

今回はその藍の生葉とブラックベリーの苗をいただきにきたのだ。

最初見たとき「バジル?」と思った。

食べたらどうかしら、タデ科なんだよね、すごい味がするかも。

葉っぱをとって、水を加え、フードプロセッサーにかけてドロドロにする。

水を加えながらエキスを絞る。

もちろんこのときビニール手袋は必須。

フードプロセッサーまで青くなってしまうほどですから。

 

今日染めるのは、ちょっと前にもらってきた古い古い絹の反物。

すでに茶色く変色してしまっているけど。

揉み込んで20分放置。

この辺はかなりアバウトに。

本当はもっと厳密に守らないといけないことがあるらしいんだけど

取り急ぎ、初めての生葉染めだから。

 

太陽にあたると青みが入ってくる。

すごいなあ。

この藍を見つけた人はどんな気持ちだっただろう。

色の少ないころ、青色は夢の色だったのかもしれない。

ゆらりゆらりと青、蒼、碧になった絹がゆれる。

 

絹独特のキシキシする感触は、夏場にはとても心地いい。

さて、これを使って何をつくる?

絹だもの、下着がいいかな。

 

 


お父ちゃんのベッド

2019年06月18日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 

このベッドは、

16歳息子が赤ちゃんのとき、家を建てたときに使った床材のあまりで父ちゃんが作った。

こどもが成長して寸法が足りなくなると、足元に台をつぎ足した。

そのあと8歳息子もこのベッドを使ってきたけれど

とうとうベッドから足が出るようになった。

もうつぎ足した台もおっつかない。

 

そこで父ちゃん、新しく8歳息子のためにツーバイ材で簡単なベッドをさささとつくる。  

 このベッドはわたしたち夫婦のベッドの足元あたりに置いてあり

それよりも25cmほど高く作ってある。

これが息子本人がえらい気に入ったようだ。

お気に入りの抱き枕クマに自分のまくらをあてがってニコニコしている。

(このまくらと抱き枕クマはわたしの自作なのでカタチがいびつ)

 

 本人の代わりにぐーぐー寝るクマ。

 

父の日のカード。8歳息子が描いた。

 

こんど作ってもらったベッドはあなたが大きくなっても使えるよ。


羊毛フェルトでセーター補修

2019年05月17日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 ちょっと前に知人おじさんから穴のあいたセーターを直してほしいと言われて

預かっていた。

刺繍糸でダーニングするかなーと思っていたんだけれど

そうだ、フェルトでやってみようと思い立ってやってみた。

   

セーターにはこんな穴が10以上もあいている。

ダーニングしていたんじゃ追っつかない。

フェルトニードルが何本かセットされてる道具を前にもらっていた。

これが出番だ!

適当な色のフェルトをみつくろって、セーターの裏からガシガシと打っていく。

 

こんなかんじ。

穴の部分のまわりや生地の薄い部分も補修。

 

表から見るとうすぼんやりと裏から打ったフェルトが出てきている。

 

表からもガシガシとニードルでフェルトを叩き込み、しっかりフェルト化してやる。

ここだけやや厚みが出るくらいになった。

 

今回は編み込み生地だったので打ち込んだフェルトの色が薄く出てしまったけれど

一色の生地だったらたぶんお直ししてもあまり目立たないだろうな。

 

これは使えます。

次は自分のセーターでいってみよう。

 

 


2019の味噌仕込み

2019年04月30日 | 家の中でつくるコマゴマ

 今年の味噌仕込みは遅くなってしまった。

GW初日。子どもの手をあてにしていたら高校生は部活、小学生はハライタで手伝えないという。

(駅前の定食屋さんで玉子どんとうどんのセットを頼んで食べすぎたのであった)

しょうがないから豆を潰すのは父ちゃんとわたしだけ。

 

まず前日に豆を茹でる。

前年までは圧力鍋で茹でていた豆は、今年はホームセンターで安く購入したかまどに

どっかから流れてうちにやってきていた銅の鍋、これでゆっくり茹でる。

 

  

裏山にはヤマツツジが咲いていて、遅咲きの山桜が散って鍋に入ってきていた。

 

この銅鍋、直径40cm以上、深さも20cm。

計っていないけど厚さもかなりあり、もちろん重たい。

どうやらどこかの外国の、お菓子を作るときの特殊なお鍋らしい。

手作りでしかできないでしょう、このお鍋。打ちつけた跡も見える。

いろんなところを流れ流れて、うちにたどり着いたものの

どうやって使ったらよいのかわからず放置されていた。

この度大豆茹でという初仕事(その前に緑青や黒ずみを落とすので一時間かかった)。

朝10時に火入れして、茹で終わるのが夕方。沸騰もないおだやかな茹で。

何となく豆が甘くなっている気がする。

 

 

手で潰し、早川さんの醸した麹さんに加わってもらって完成。

おいしくなーれ、おいしくなーれ。

掛け声は8歳息子の唯一の仕事。

 

一仕事終えた後の道具たち。

洗って干されて、風呂上がりみたい。

銅鍋ももちろんピカピカにして、次回の仕事に備えます(といっても何の料理に使えばよいのか)。

 

 


秋の、干す

2018年09月10日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 猛暑は終わったけれど、大雨が降ることが多い今年の秋。

晴れ間が少なくて、ご近所さんは稲刈りができなくて困っているようす。

 

うちでは少しでもお天道さまが顔を出したら、わーっとテラスにものを広げる。

 

もらった栗と稲わら。

栗は一日みずに漬けたあと天日に干すと甘みが増す。

稲はお知り合いから「この束だけ生育が遅くて、後から手で収穫したんだけど、あげる」

と3、4束頂いたので、取り急ぎ干してみて、瓶の中で籾を落とそうかな。新米だー。

  

  

柿渋に染めたものも、随時干している。

 

裏山に生えてる小さい渋柿の木から、なったばかりの青い柿をもいで

水を少し加え、粗く刻んでフードプロセッサーにかける。

     

息子はこの汁でお絵かき。

わたしはゴシゴシ布を揉んで汁を染みこます。

  

  

最初はうっすら。

ゆっくりと薄ピンクから茶色に変色してくる。

何日も紫外線を浴びてのんびりのんびり色をつけていく。

 

 

まわりの土の上にあるものをもらってきて

自分の手でなにかにつくっていくことのゆたかさ。

あー土って宝の山だ。

 

 

 

 


パッチワークな田んぼ

2018年09月04日 | 家の中でつくるコマゴマ

 

 ものすごい夏だった。

朝、草刈りをするために早めに外に出てはみたものの

暑さに気持ちが悪くなって家に逃げこむ。

そんな感じだったんで、もう畑はクサボーボー。

ひざまで伸びた雑草の中で、ゴーヤだけがしっかりとツルを伸ばし

今食べきれないくらいの収穫。毎日のゴーヤ飯に子どもは苦い顔。

 

さて田んぼ。

初夏に虫に襲われ収穫が危ぶまれたものの、なんとか育ってきてくれた。

稲は強いなあ。

 

しかしよく見ると。

背だけが高くて実りが遅い苗が混じってる。

もっとよく見ると

 赤いのやら黒いのやらも。

 

どうやらもらった苗がいろいろ入ってたみたいで

育ってきてわかった。

 

先月父ちゃんが「稲の生育が悪いだけじゃなくて、まったく実のついてない

背丈だけどんどん伸びるやつが混じってて、どういうことだろー?」

と言っていたのは、虫でも病気でもなく

生育の遅い品種のイセヒカリだったのだった。

 

     

イセヒカリ:コシヒカリなどよりもくきが長く、藁を使うしめ縄やわらじに使われる。         おいしいんだけど浸水時間に工夫が必要。

 

とりあえず虫に食われた稲もすごい成長よし、というわけじゃないけれど育ってきてるし

今年は病気もなし。

あとは稲刈りの際に種類ごとに分けてハザがけすればいい。

まだ先のことだけど。