工業用毛糸という存在を知ったのは、ヤフオクで古い毛糸を物色していたとき。
コーン巻きといって紙管に三角すい状に巻いてあるから
500gとか800gとか量も大きく市販のものよりも格安。
こんなの自分では無理だな〜いつかは触ってみたいな
なんて思っていたんだけれど、このコーン巻きはその中でも
特に安くてつい購入。
しかし安いのには訳があった。
細すぎて糸が切れやすい、
縮絨の必要あり、と言うものだった。
縮絨!
縮絨、憧れていたけれどなかなかやる勢いがなくてためらっていたもの。
これを機にやろうやろう。雪も降ってきたし。
以下は2ヶ月以上のんびりと時間をかけて進めた縮絨の記録である・・・
まず玉巻き器で玉にしていく。
細いから気をつけないとすぐ切れる。
これをまた玉巻き器でぐるぐるしていく。
とり急ぎ3本採りにしてみよう。
次の編みの段階。
縮絨のときは太めの編み棒でざっくり編んだ後に縮めるので
いつも使わない8号あたりの編み棒が必要になる。
持っていないので100均のものを買ってきて
半分にカットし、やすりをかけて短い編み棒を作る。
さてようやく編み始める。すごいのんびりやっている。
のんびりやってるから楽しい。
編み上がりは網目も揃っていなくて恥ずかしくてお見せできないくらい。
それをおしゃれ着洗い洗剤で手洗い、などしていたのだけれど
ぜんぜん縮んでくれなくて、とうとう普通の洗濯のときに洗濯ネットに
入れて洗濯という暴挙に。
でもおかげでサイズは希望通りに縮み、
その代わりに風合いが若干硬くなってしまったような気がする。
せっかくのカシミヤ混なんだけれど!
強引な縮絨のでいで縮み率がかなり高く
フェルトのようになった。
でもまあこれはこれでいいかな。
しかしこんなこと、雪がだんだん降ってやることがあまりない、
というときにしかできない。
次の冬までお預けかも。