毎年3月と9月に発売の雑誌「文藝春秋」は、芥川賞受賞作全文を掲載
今日は、8月10日。雑誌「文藝春秋」9月号の発売日だ。恒例というか、今朝の朝日新聞には、同雑誌の全面広告を含めて見開き広告が掲載されている。
今年の第141回芥川賞受賞作は、磯憲一郎著「終の住処」だ。「文壇のモーニング娘づくり」と話題となった第130回の綿矢りさと金原ひとみのダブル受賞以来、受賞作家の写真入りの全面広告が出されるようになっている。
さて、受賞作の全文を掲載している雑誌「文藝春秋」には、「受賞作家の受賞のことば」とともに、「選考の経過」や「選評」が掲載されている。。この「選評」を読むと、受賞作の評価は当然だが、今日の時代と文学を考えるきっかけをもらえる。だから、この受賞作が掲載されている雑誌「文藝春秋」を購入するようにしている。
ただ、現在は「芥川賞全集」が発売されており、その全集には「受賞作」とともに、雑誌に掲載されている「選評」等の全てに加えて、作者の自筆年譜が掲載されている。この「芥川賞全集」は、第一期で12巻発売され、その後は不定期で、数冊毎発売されており、現在19巻まで発行されている(一巻に五作品を収録)。第19巻には、第125回芥川賞の玄侑宗久著「中陰の花」までの受賞作が収録されている。
この「芥川賞全集」は、今後も引き続き発売されるであろうから、雑誌を捨ててもいいのだが、これまた捨てられず大切に保存している。