21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

メダル妄想を捨て五輪を楽しむ

2014-02-10 10:04:43 | 語るスポーツ
 下馬評でメダル獲得が確実視されたフィギア団体が5位に終わった。冷静になって考えれば、男女シングルこそポイントが稼げるが、アイスダンスとペアは論外となれば、男女ともSPとフリーで1位にならなければ厳しいわけで、そうあまいものではなかったのだ。

 今日のスピードスケート男子500mでメダルが獲れなければ、冬季史上最大のメダル獲得数は妄想に終わるどころか、フィギア男女シングルと女子ジャンプの3つだけというさびしい結果で終わるかもしれない。

 今回の五輪だが、メダルへの期待があまりにも大きすぎて、メダルを取れなかった選手がかわいそうだ。クロスカントリーの石田がスキーアスロンで10位と大健闘したにもかかわらず、某紙の記事は10位に終わったと書いていた。そうなると、大健闘が完敗と書かれる状況になりかねない。これでは選手があまりに気の毒だ。

 モーグル上村の4位はメダル以上の価値があるし、ノーマルヒルの葛西の入賞だって立派な成績だ。

 そもそも冬の五輪で日本選手がメダルを獲るのは至難の業で、入賞でも大健闘なのだ。にもかかわらず、メダルメダルと大騒ぎするのは、厳しい現実をわかっていないからだ。とにかく、冬の五輪においてはメダルは獲ればもうけもん、入賞して良くやった、20位以内でよく頑張った、くらいの気分で見るほうが五輪を楽しめる。過度の期待でがっかりして、冬季五輪に興味をなくすより、冬は冬なりの楽しみ方をしてほしいものだ。選手の健闘を温かい目で讃えようではないか。あのトリノで女子カーリングがブレイクしたように、メダルだけが五輪の楽しみ方ではないのだ。
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舛添圧勝で原発再稼働の暴挙

2014-02-10 09:31:52 | 政治にモノ申す
 都知事選で舛添氏が圧勝したことから、安倍政権は原発再稼働が容認されたと判断し、さっそく10基の原発を年内に再稼働するという。

 おかしくないか。何で都知事選の結果で国内の原発再稼働が容認されたと判断できるのか。都知事選はいわば一地方の選挙にすぎない。しかし、いつのころからか、メディアも国民も都知事選の結果が国政に影響を与えると思い込み始めた。いくら福島の原発事故の加害者が東京電力だからといって、たかが都知事選で原発再稼働を決めていいのか。

 しかも、都知事選で原発問題は大きな争点になりえなかったではないか。争点化を避けておきながら、勝てば官軍、さっそく再稼働とは、開いた口がふさがらない。国民を小馬鹿にした政治をいったいいつまで国民は放置するのか。

 もはやアベノミクスはバブルにもならず、湯気で終わり、4月の増税で経済は再び冬の時代に向かうだろう。国民への負担は一気にのしかかり、格差社会だけがより顕著化し、餓死する人々がどんどん出てくる。

 毎日のように実質的には餓死による孤独死がひっそりと社会面に出ている。ついこの間まで、日本で餓死することはあり得ないと言っていたのに、今や誰も驚きはしない。

 底辺でくすぶる多くの負け組を見て、まだましかなどとのんきに構えていると、あっというまに落後者になるのが今の日本だ。

 そんな危ない時代に何の疑問を持たずに、国民の命をないがしろにする悪政を進めるのが安倍政権だ。原発問題を軽く考えた都民の選択が、安倍政権をさらに有頂天にする。何かというと、政治をあきらめた輩は自分のことは自分で守ると言いたがるが、自分で守れないのが原発事故だ。

 とにもかくにも、50%に満たない知事選の結果で国政が動く、ばかげた状態をこれ以上続けてはならない。
 
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