ああ、阪神大賞典である。何が「ああ」かというと、毎年のように9年前の出来事が思い浮かぶからである。そう、あの札幌2歳Sのマキバオーを彷彿させたオルフェの逸走である。
単勝1.1倍、誰もが勝つと信じて疑わなかった。私も正直そう思っていた。馬券も当然オルフェから3連単1着固定であったわけだが、それ以上にこの逸走劇によってWIN5初勝利が打ち砕かれてしまったことがショックだった。レース前までは、もう取ったつもりでいた。その日は人気どころで決まっていたので配当は5万をきるかもなどと、まさに取らぬ狸の皮算用をしていたわけだ。それ以来、何度かWIN5に挑戦しているが、惜しい場面は一度もない。
そんな塩っ辛い思い出の阪神大賞典だが、いいレースも見せてもらった。いまだに語り草になっている、トップガンとブライアンのマッチレースだ。あれは馬券を度外視してすごかった。今まで印象に残るマッチレースはいくつかあるが、トウショウボーイとテンポイントの有馬記念に次ぐ衝撃の叩き合いだった。
今年も断然人気を集めそうな馬が出走するが、久々にWIN5でも買ってみるか。