ドラマ「てっぱち」を観ていたら、自分の中で自衛隊に対する認識が変わった。今まで、自衛隊は憲法違反の軍隊でしかないと思っていたのだが、自衛隊は自衛隊なのだから憲法違反ではなく、むしろこのさい憲法に明記し、自衛隊という稀有な存在を世界に誇っていいのではないかと思ってしまった。若い頃、自衛隊と警察官だけには絶対にならないと誓っていたが、自分も若かったら自衛隊に志願したいと思ったのだからひどい変わりようである。
たとえ、まいやんみたいな上官がいなかったとしても、自衛隊はカッコいいと思ってしまったのだ。自衛隊は国民の命を守るために、日々厳しい訓練を行っている。陸海空が所有するライフルも機関銃も大砲も、ジェット戦闘機も、戦車も、潜水艦も、あくまでも国民を侵攻勢力から守るためのツールであって、覇権思想による侵攻ツールではない。殴られたら殴り返すことで、守れるならそれはありなのではとおもうのだ。右の頬を殴られたら、左の頬をさしだせというのは理想であり、逃げ道がない以上、殴られたら殴り返すのが自分を守る術だ。それが喧嘩の発火点になる可能性は否めないが、その精神が抑止力になりうることも否定はできない。もし、自衛隊がいなければ、中国などはガンガン領海を侵犯しただろう。
だから、かつて平和委維持活動などと称してとしてイラクに派遣されたように、自衛隊は紛争地帯になど行ってはいけないのだ。もし、海外に派遣するなら、自然災害による人命救助に限定されるというわけだ。
ただし、日米安保による、日米合同演習という問題はなかなか難しい。本音は不要といいたいのだが、平和主義が通用しない国がある以上、今はやむなしという気がしないでもない。
酒を飲みながらそんなことをつらつら考えていると、やっぱり、難解な問題ではあると思えてきた。
ただ、ドラマのおかげで、自衛官志願者が増えるのではないか。少なくとも、その昔見られた、職安(現ハローワーク)前の勧誘活動よりは、効果があったのではないか。