21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

バブルの有馬与太話

2024-12-18 21:00:25 | ヨレヨレ競馬ライフ
 バブルの頃である。何回か書いたが、その頃は仕事に浮かれて、馬券をおろそかにしてたのだ。オグリの出世街道も引退レースで初めて買ったくらいなのだから。そんな頃の有馬をふと思い出して、アホさ加減に笑ってしまった。
 1987年、当時、ある通販会社が手掛けた月刊誌の編集を担当していた。PR誌ではなく、書店、コンビニ売りの情報誌である。
 その会社の忘年会があり、当然、出席したわけだ。何が凄いかというと、40名ほどが出席し、その7割は女性だった。通販会社のOL、オペレーター、アルバイトの女子大生、しかも皆さんは二十歳前後の乙女たちである。
 男性陣は社長、社員、代理店担当者、私のような編集担当、10人にも満たなかった。当時の私は30歳になったばかり、楽しくないわけがない。飲んで、歌って、踊って、騒いで、2次会、3次会となだれ込み、夜もたんまり更け、さすがに帰ろうかということになったが、バブルである、タクシーがつかまらない。
 そこで一緒に待っていた女子二人に、「もうタクシー無理だよ、ラブホに泊まろぜ」というと、「行こう、行こう」とノリノリの二人であった。
 正直言うと、私がモテたわけではなく、妻帯者であったことは隠しもしていなかったわけで、むしろ、安全パイ、いわゆるいい人に見られていたにすぎなかったのだ。
 3人で、あるラブホに入り、朝まで広いベッドで川の字で寝た。何もなかった。3人とはそういうものなのだ。
 ラブホを出て、地下鉄の入り口でふと思い出した。「今日は有馬じゃん」と。それまで、馬券をさぼっていただけに、てんで予想していないし、何が走るかもわからなかった。
 冗談で、「さっきの部屋たしか402だったよな。2-4だな」と言い、すぐそばのWINSで、枠連2-4を1000円買うことにした。その時、一緒にいた子が「私4-4がいいなあ」と言った。
「なんで?」と聞くと、「だってここ4条4丁目でしょ」という。
「残念、ここもう3条4丁目なんだよね」
「そうなの、なんだ残念」
 もし、酔って気が大きくなっていたなら、たぶん、「いいねえ、ぞろ目も買っておこう」となっていたかもしれない。
 結局、2-4を買って、地下鉄に乗った。
 結果は10番人気メジロデュレンと7番人気ユーワジェースで枠連4-4は16300円の万馬券だった。まあ、競馬をおろそかにしていた時代の戯言、もし、まじめに馬券予想していたら絶対に買えない馬券ではある。
 今年は秋GⅠはかすってばかり、大一番でスカッとしたいものだ。
 
コメント
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