21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

選挙権より被選挙権を引き下げろ!

2010-05-17 09:13:53 | 政治にモノ申す
 今、永田町では選挙権年齢の引き下げが話題になっている。私は大反対だ。意図がまったく理解できない。ただでさえ20代の投票率が最低である現実をどう考えているのか。

 18歳といえば高校3年生である。まだまだ子供だ。私は高校生のころ、選挙にかなり興味をもっていた。開票速報をみて、一喜一憂していたし、クラスでもし選挙権があったら誰に投票するかとういう世論調査のまねごとさえした。しかし、そんなませたガキはほんの一握りで、ほとんどの生徒は政治に関心など持っていなかった。ところが、選挙に関心があったマイノリティーの生徒でさえ、今、選挙権が欲しいとは思っていなかった。所詮、大人のまねごと、タバコや酒と一緒だった。大人になるための訓練行為だったのだ。

 今、足りないのは、その訓練がまったく教育の場にないということだ。訓練しないから、いざ選挙権を持っても、行使しないのだ。これこそが問題で、安易な引き下げは、分別もつかない子供をまとめて投票に誘導する悪行を招く危険がある。さもなければ、棄権者を大量に増やす危険さえある。もはや選挙権年齢の引き下げなど、政治家の陰謀としか思えない。


 私はそれより、被選挙権を選挙権と同様の20歳まで引き下げるべきだと思う。そうすれば、大学生が地方議員選、国会議員選、首長選に出られるし、議席をとることが現実に起こる。そうなれば、間違いなく、若者の政治参加意識に火が点く。全国の学生が共闘すれば、国家議員のバッジの1つや2つ獲れるのだ。そうなれば、若造にまかせておけんと、年長組も真面目に政治をやるだろう。これこそ、国民の政治参加意識の活性化だ。当然、選挙制度も金がかからない方式に変える必要があるし、電子投票も取り入れるべきだ。替え玉投票など、認識システムを使えば確実に防げるはずだ。

 だいたい、被選挙権に年齢制限をがあるのは、平等を謳う日本国憲法の理念に反しているのではなかろうか。

 
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