幼少の頃に、母が出してくれた三平汁は
生臭く、塩辛く、大嫌いでした。
当時、塩引鮭はお歳暮で何本かいただき、
そこから出てくるアラが三平汁に入るので、
一冬で幾度も食卓に出るのには閉口しました。
出されたものは食べるように躾けられた世代ですのでが、焼いた塩引きに比して、なんと不味いものかと、思っていました。
それなのに、久しぶりに三平汁を食べたくなり、友人からいただいた塩引きのアラ部分を使い、自分で作ってしまいました。生臭い、塩辛いのはやっぱり同じ。しかし、懐かしさと郷愁からくる思いがこみあげ、そして既に他界した家族のことが蘇るのでした。澄んだ汁をすすり、白飯と食すなんとも慎ましやかな朝ごはんですが、時空を越えられた贅沢な瞬間でもありました。
食は文字にもまして遠い過去に誘ってくれるものです。
塩引きのアラ、長ネギ、にんじん、舞茸、ジャガイモ、白菜を水から煮るだけ。出汁はアラから出るので不要です。
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なんか味噌味のイメージでしたが
違うんですね。
味噌味は石狩鍋か〜
素朴で懐かしい味、
なんだかウルッときちゃいました
あらためましてありがとうございます。
塩引き鮭は塩辛いので、北国では冷蔵庫に入れなくても腐らなかったです。