権力の誘惑?
台風一過の晴天ですが、地球環境の変化のせいでしょうか、台風の爪痕はあまりにも大きかったようです。早期の復興を願うばかりです。
ところで、シリア問題に当面アメリカが不介入となったことは、何はともあれよかったと思います。問題はシリア自身にあるのですが、アメリカが軍事介入すれば、恐らく傷口はより大きくなるでしょう。 国際紛争とはそういうものでしょう。
もともとアメリカ国内でも、介入反対の声の方が大きかったようです。多分アメリカ国民は、アメリカの経済情勢の方により関心が大きく、出口戦略の見通しが立たないことも含めて、先ずは経済の安定が願望でしょう。
サマーズさんのFRB議長辞退で、現状継続、ドル安、株価上昇という状況も、先ずは当面の経済安定という国民の願望を株価が代弁した表れのように感じられます。
なのになぜ、オバマ大統領は、あれほど強気に「シリアを成敗しなければ!」といきり立ったのでしょうか。ゼスチャーとしての権幕であったことを願いますが、どうなのでしょうか。
翻って日本を見れば、安倍総理の何やら居丈高な姿勢が大変気になるところです。
アベノミクスの第1弾で、20円の円安になり、日本人も日本経済もほっとしたところですが、理由は「これで万年デフレから脱出できる、経済の先行きは明るくなる」という期待が取り戻せたという事でしょう。
その一方で、中国、韓国との関係の微妙化、双方への経済的悪影響には多分に無神経と感じられるような態度が目立ちます。現実に貿易量も激減、経済上のマイナス効果は明らかです。
加えて、集団的自衛権や、平和憲法に関わる問題で、国民の不安を掻き立てるような発言も目立ちます。
これから新たな経済成長の時代に入ろうというアベノミクスと、こうした、内外に不安感を醸す外交戦略の動きは正反対のものでしょう。
大多数の国民は、平和と経済成長、より良い生活への前進を望んでいるということは、安倍総理としても良く知っているはずです。
世界の平和と親善、繁栄の象徴であるオリンピック招致活動の際のあの笑顔は、演技としての作りものではないはずです。
オバマさんにしても、安倍さんにしても、権力を握ると、それを振りかざしてみたい誘惑に駆られるのでしょうか。一度力なく挫折した経験を持つ安倍さんにすれば、「今度は違う」と言いたい気持ちがあるのかもしれません。しかし権力の誘惑に駆られて「毛を吹いて疵を求める」様なことは、国民にとっても世界にとっても、安倍さん自身にとっても百害あって一利ないと思います。
早期に、国民の気持ちを素直に汲む政治に立ち帰ってほしいものです。
台風一過の晴天ですが、地球環境の変化のせいでしょうか、台風の爪痕はあまりにも大きかったようです。早期の復興を願うばかりです。
ところで、シリア問題に当面アメリカが不介入となったことは、何はともあれよかったと思います。問題はシリア自身にあるのですが、アメリカが軍事介入すれば、恐らく傷口はより大きくなるでしょう。 国際紛争とはそういうものでしょう。
もともとアメリカ国内でも、介入反対の声の方が大きかったようです。多分アメリカ国民は、アメリカの経済情勢の方により関心が大きく、出口戦略の見通しが立たないことも含めて、先ずは経済の安定が願望でしょう。
サマーズさんのFRB議長辞退で、現状継続、ドル安、株価上昇という状況も、先ずは当面の経済安定という国民の願望を株価が代弁した表れのように感じられます。
なのになぜ、オバマ大統領は、あれほど強気に「シリアを成敗しなければ!」といきり立ったのでしょうか。ゼスチャーとしての権幕であったことを願いますが、どうなのでしょうか。
翻って日本を見れば、安倍総理の何やら居丈高な姿勢が大変気になるところです。
アベノミクスの第1弾で、20円の円安になり、日本人も日本経済もほっとしたところですが、理由は「これで万年デフレから脱出できる、経済の先行きは明るくなる」という期待が取り戻せたという事でしょう。
その一方で、中国、韓国との関係の微妙化、双方への経済的悪影響には多分に無神経と感じられるような態度が目立ちます。現実に貿易量も激減、経済上のマイナス効果は明らかです。
加えて、集団的自衛権や、平和憲法に関わる問題で、国民の不安を掻き立てるような発言も目立ちます。
これから新たな経済成長の時代に入ろうというアベノミクスと、こうした、内外に不安感を醸す外交戦略の動きは正反対のものでしょう。
大多数の国民は、平和と経済成長、より良い生活への前進を望んでいるということは、安倍総理としても良く知っているはずです。
世界の平和と親善、繁栄の象徴であるオリンピック招致活動の際のあの笑顔は、演技としての作りものではないはずです。
オバマさんにしても、安倍さんにしても、権力を握ると、それを振りかざしてみたい誘惑に駆られるのでしょうか。一度力なく挫折した経験を持つ安倍さんにすれば、「今度は違う」と言いたい気持ちがあるのかもしれません。しかし権力の誘惑に駆られて「毛を吹いて疵を求める」様なことは、国民にとっても世界にとっても、安倍さん自身にとっても百害あって一利ないと思います。
早期に、国民の気持ちを素直に汲む政治に立ち帰ってほしいものです。