日本化を心配するEU,ジレンマの原因
ギリシャの総選挙の結果、緊縮反対派が勝利を収め、どうなるかと心配されましたが、債務の国債化などの妥協策も出て、小康状態のようです。
このブログでも書いていきましたが、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリア、などなどEU圏の国々がユーロの導入のお蔭(?)でGDP以上の生活をエンジョイし、結果は経常赤字の拡大、黒字のドイツが援助といった構図になって、EUそのものにひびが入りかねないといった懸念までありました。
IMFやECBは、赤字の国を支援すると同時に厳しい緊縮経済を要求し、その成果でこれらの国も何とか黒字転換を果し、EU全体としても黒字体質になって、EU経済としては「これで一安心」ということになりました。
しかし「ああよかった」と思うのも束の間、健全になったユーロは買われてユーロ高、EUの物価は国際的に見て割高になり、国際競争力がどんどん落ちて、かつての円高日本のようにデフレ経済に転落の恐れが出てきたわけです。
折角IMFの言うとおりに緊縮政策を取り、経済が健全になって、本来ならば、その努力が評価されるべきところですが、褒められるどころか、ユーロ高にされて、デフレ経済に苦しまなければならないという「罰」が与えられたことになります。
これではたまらないとECBは金融緩和策という選択になります。
競争力がなくなった時、異次元金融緩和で、(経済活動を刺激するのではなく)通貨安にすることでデフレ化を防止するというのは、アメリカが開発し、日本の真似し、今回はECBも導入という、マネー資本主義時代の定番の経済政策なわけです。
折しもギリシャで緊縮派が敗れ、さらには苦しんで赤字を脱却した他の国々でも緊縮反対派が改めて活発な動きを・・・という事になりそうな気配もあると言われます。
IMFは赤字の国には緊縮要請をしますが、国際投機資本が跳梁する中で、それがどんな意味を持つことになるのか、解ってやって居るのでしょうか。
日本では水野和夫さんが「資本主義の終焉」を書き、来日中のピケティさんの「資本論」が世界中で読まれるような状態を早く何とかしないと、テロや紛争で大変な世界が、経済でも先が見えなくなるようなことにならないでしょうか。
原因はG20などでもすでに指摘されていますが、放置できない問題でしょう。
ギリシャの総選挙の結果、緊縮反対派が勝利を収め、どうなるかと心配されましたが、債務の国債化などの妥協策も出て、小康状態のようです。
このブログでも書いていきましたが、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリア、などなどEU圏の国々がユーロの導入のお蔭(?)でGDP以上の生活をエンジョイし、結果は経常赤字の拡大、黒字のドイツが援助といった構図になって、EUそのものにひびが入りかねないといった懸念までありました。
IMFやECBは、赤字の国を支援すると同時に厳しい緊縮経済を要求し、その成果でこれらの国も何とか黒字転換を果し、EU全体としても黒字体質になって、EU経済としては「これで一安心」ということになりました。
しかし「ああよかった」と思うのも束の間、健全になったユーロは買われてユーロ高、EUの物価は国際的に見て割高になり、国際競争力がどんどん落ちて、かつての円高日本のようにデフレ経済に転落の恐れが出てきたわけです。
折角IMFの言うとおりに緊縮政策を取り、経済が健全になって、本来ならば、その努力が評価されるべきところですが、褒められるどころか、ユーロ高にされて、デフレ経済に苦しまなければならないという「罰」が与えられたことになります。
これではたまらないとECBは金融緩和策という選択になります。
競争力がなくなった時、異次元金融緩和で、(経済活動を刺激するのではなく)通貨安にすることでデフレ化を防止するというのは、アメリカが開発し、日本の真似し、今回はECBも導入という、マネー資本主義時代の定番の経済政策なわけです。
折しもギリシャで緊縮派が敗れ、さらには苦しんで赤字を脱却した他の国々でも緊縮反対派が改めて活発な動きを・・・という事になりそうな気配もあると言われます。
IMFは赤字の国には緊縮要請をしますが、国際投機資本が跳梁する中で、それがどんな意味を持つことになるのか、解ってやって居るのでしょうか。
日本では水野和夫さんが「資本主義の終焉」を書き、来日中のピケティさんの「資本論」が世界中で読まれるような状態を早く何とかしないと、テロや紛争で大変な世界が、経済でも先が見えなくなるようなことにならないでしょうか。
原因はG20などでもすでに指摘されていますが、放置できない問題でしょう。