日本経済に落とし穴があるとすれば
前回、日本経済は順調な成長路線に入るだろうと書きました。このまま特に何かが起こらない限り、間違いないでしょう。
もし、落し穴、安定成長を阻害する要因があるとしたら、何でしょうか。何に気をつければいいのでしょうか。頭の体操をしてみましょう。
1、一番肝心なのは、為替レートを安定させること。$1=¥120がらみで安定させられれば、日本経済の安定は大方保障されたようなものでしょう。
しかしこれはそう簡単なことではありません。例えば今問題になっているギリシャ。4か月後どう決着するかわかりませんが、国際投機資本はこれを大きなビジネスチャンスにしようと金融市場を出来るだけ大きく揺さぶるような動きをするでしょう。
日本経済自体、貿易赤字が減少して、経常黒字が増える可能性が高くなってきます。EUの例を見ても、これは 円高要因です。内需拡大をどう進めるか、これは重要な経済政策になるでしょう。
円高になっても、円安になっても、変動に対応するためには手間も時間もコストもかかります。実体経済をマネー経済が破壊する今の資本主義です、政府・日銀の巧みな対応が必要です。
2、外交関係では、先ず日中、日韓の関係を悪化させるようなことをしないこと。もちろん経済は政治と関係なく動く部分がますます大きくなっていますが、総理をはじめ政治家が、わざわざ経済成長の邪魔をするのは愚かなことです。
さらには、燃え盛る国際紛争に、余計なコミットをしないこと。日本は、平和であれば、みんなが豊かで幸せになれるということを身をもって示すことが使命と考えるべきでしょう。武力による貢献などを考えることは、平和主義の日本の自殺行為です
3、日本国内の 官と民のバランスを直していくこと(指標はプライマリーバランスの回復)も重要です。容易ではないでしょうが、先ずは政府が国民の信頼を得ることから始めるべきでしょう。アメリカ流の、格差拡大をアメリカン・ドリームで糊塗するような真似をやめ、ジャパンアズナンバーワンと言われたころの基本的考え方に戻る事が大事でしょう。
4、最後にこれが一番大事ですが、経常赤字垂れ流しのアメリカ経済は、またいつか必ず蹉跌します。経常赤字である限り、アメリカがリーマンショックと同じことを繰り返すのは避けられません。
これはギリシャの比ではありません。世界中が震撼することになります。これを避けるためには、あらゆる機会を通じて、アメリカにGDPの範囲内の生活をすることを納得させるしかありません。
これは日本の政府には、残念ながら出来そうもないので、いつか来るアメリカ発の経済ショックにどう対応するか、柔道ではありませんが「受け身」の練習をするしかないのでしょうか。
問題はいろいろありますが、ここ当分は、日本経済は順調だと思っています。その間に国内の諸問題にしっかり取り組み、技術、経済、文化、外交能力を一層発展させ、外的ショックに強い国づくりに励むことが最も大事でということでしょうか。
前回、日本経済は順調な成長路線に入るだろうと書きました。このまま特に何かが起こらない限り、間違いないでしょう。
もし、落し穴、安定成長を阻害する要因があるとしたら、何でしょうか。何に気をつければいいのでしょうか。頭の体操をしてみましょう。
1、一番肝心なのは、為替レートを安定させること。$1=¥120がらみで安定させられれば、日本経済の安定は大方保障されたようなものでしょう。
しかしこれはそう簡単なことではありません。例えば今問題になっているギリシャ。4か月後どう決着するかわかりませんが、国際投機資本はこれを大きなビジネスチャンスにしようと金融市場を出来るだけ大きく揺さぶるような動きをするでしょう。
日本経済自体、貿易赤字が減少して、経常黒字が増える可能性が高くなってきます。EUの例を見ても、これは 円高要因です。内需拡大をどう進めるか、これは重要な経済政策になるでしょう。
円高になっても、円安になっても、変動に対応するためには手間も時間もコストもかかります。実体経済をマネー経済が破壊する今の資本主義です、政府・日銀の巧みな対応が必要です。
2、外交関係では、先ず日中、日韓の関係を悪化させるようなことをしないこと。もちろん経済は政治と関係なく動く部分がますます大きくなっていますが、総理をはじめ政治家が、わざわざ経済成長の邪魔をするのは愚かなことです。
さらには、燃え盛る国際紛争に、余計なコミットをしないこと。日本は、平和であれば、みんなが豊かで幸せになれるということを身をもって示すことが使命と考えるべきでしょう。武力による貢献などを考えることは、平和主義の日本の自殺行為です
3、日本国内の 官と民のバランスを直していくこと(指標はプライマリーバランスの回復)も重要です。容易ではないでしょうが、先ずは政府が国民の信頼を得ることから始めるべきでしょう。アメリカ流の、格差拡大をアメリカン・ドリームで糊塗するような真似をやめ、ジャパンアズナンバーワンと言われたころの基本的考え方に戻る事が大事でしょう。
4、最後にこれが一番大事ですが、経常赤字垂れ流しのアメリカ経済は、またいつか必ず蹉跌します。経常赤字である限り、アメリカがリーマンショックと同じことを繰り返すのは避けられません。
これはギリシャの比ではありません。世界中が震撼することになります。これを避けるためには、あらゆる機会を通じて、アメリカにGDPの範囲内の生活をすることを納得させるしかありません。
これは日本の政府には、残念ながら出来そうもないので、いつか来るアメリカ発の経済ショックにどう対応するか、柔道ではありませんが「受け身」の練習をするしかないのでしょうか。
問題はいろいろありますが、ここ当分は、日本経済は順調だと思っています。その間に国内の諸問題にしっかり取り組み、技術、経済、文化、外交能力を一層発展させ、外的ショックに強い国づくりに励むことが最も大事でということでしょうか。