東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

かっこいいタイトルが思いつきませんでした

2019年09月21日 13時01分06秒 | レース反省
お疲れ様です。2年470スキッパーの古橋です。六大学戦の反省を書いて欲しいと言われたのですが、レースから1週間以上経ってしまいブログを書くのが遅くなりすみません。リザルトは既にあげてくれているので割愛させていただき、特に印象に残っている最終レースについて感じたことを書こうと思います。

最終レースはそれ以前のレースにないような良いスタートが切れました。空いているところから良いスタートができると艇団が前にいないので、普段あまりそのような状況下にいない僕は緊張感を持ちつつ集中してクローズを走ることができました。上マークに近づいてもなかなか他の船が見えないので「あれ、1上シングルじゃね?」と思い本当に4位で回航できるとわかった時は一瞬気持ちが高ぶりました。しかし雑念は捨てていつでも冷静にいなきゃいけないのがスキッパー。クローズで迫り来る艇団からの圧力と前を走っている緊張感(というより場違い感笑)で嬉しく思えたのも束の間でした。その後は結局ランニングで上位校のレギュラー陣に抜かれ、上レグではこれ以上抜かされまいと気持ちが前のめりになり、前を切れると思ったスタボ艇を避けさせ2回転したりと散々で。順位は最下位。こんなにも順位は変動するものではないはずなのに。なんだかなあ、もうちょっと良い順位で帰ってきたかったなあ、ととても悔しく思いました。けれども1上を4位で回航したのは事実で、前を走るって気持ちいいんだなあと後になってしみじみと思いました。とても良い経験ができたと思っています。

正直なことを言うと僕は入部当初からヨットという競技自体に魅力はさほど感じていませんでした。タックやジャイブばかりを繰り返す練習の毎日で、自分が上手くなっているのかもよくわからない。果たしてみんなはこれを楽しいと感じているのかと疑問に思う節も多々ありました。もちろんごくたまにジャイブが上手くいって嬉しいという時もありましたが、僕のヨットに対する楽しいはそれくらいのものでした。そんな中今回の六大学戦の最終レースの1上、陸に戻って改めて考えると確かに僕は楽しんでいたのだと思います。その時はテルテールを見るのに必死で自覚はなかったけれど。前に誰もいないって超気持ちいい。前を走るのはスリルがあってマジ楽しかったなって。

いつかもっともっと前を走りたい。またあれを味わいたい。そう僕に思うようにさせてくれた六大学戦でした。タックとジャイブを何百回、何千回も繰り返して上手くなれるよう頑張りたいと思います。

失礼します。

2年470スキッパー 古橋恒太