お世話になっております。東京大学運動会ヨット部ディンギー班主将の西間です。
先週末は代替わり後初めての正規練習を実施しました。二日間ともに基礎練習を徹底し、1年生の成長を感じつつも練習運営の難しさも同時に感じる練習となりました。
僕からはまず二日間の470チームの練習についてお伝えできればなと思います。
土曜日
朝は少し整備に時間を充てた後出艇しました。マークを使った練習組と帆走練習組に分かれて練習をし、「周りを見ること」を共通の目標に取り組みました。
帆走練習では北風のスポットで入るブローが多く、隊列を崩さない練習に一苦労しました。特にタックによって変わる波への対処に苦労し、その原因を探す練習になりました。
マークを使った練習では8の字練習を実施しました。いかに自分がいつもジブの出し量を適当にやっていたか、回航への意識が薄かったかに気付かされる練習となりました。一方回航動作に関しては練習を重ねるたびに上達を実感できました。
日曜日
朝一番に出艇し、二子玉練習とマークラウンディングを行いました。昨年の同時期に比べて、各場面での風の入り方を意識しながら動作に結びつけることができ、それをペア間で共有しながら練習ができました。
午後はいわゆる「大西」と呼ばれる、西から入る強烈なブローに見舞われ、そのまま強風高波で南に回るコンディションでした。470チームは艇数を絞って出艇し、僕は1年生の下村と乗りました。割と覚悟していたのですが、下村はかなり乗りこなしていて、東大ヨット部の未来には期待できそうです。
さて、先週諒介からご指名があったので。
今年度のディンギー班のスローガンは「紡ぐ」です。
今の東大ヨット部には「心の強さ」が足りていません。スタート前のメインを引き込むタイミング、強い大学を隣にした時のメンタル、一度決めたことを貫徹する気合い、などなど。
でも当たり前ですが、この心の強さを得るには毎日の練習が大切です。
そして継続力。去年一年の全体としての反省は「継続力の足りなさ」だったと思います。最初のミーティングで指摘された課題に1年間真摯に向き合えただろうか、チームとしての課題を常に更新し続けることができただろうか、定期的な振り返りができただろうか。
小松さんの言う「文化」を作り出すためには、まだまだ出来ることが沢山ありそうです。
初心者が多い東大ヨット部は、その文化を継承する必要があります。先輩方が築き上げた知識と経験を、ブラッシュアップし続けながら後輩たちへ引き継いでいくことが必要です。
これらを1日ずつ、1クールずつ、1レースずつ、1年ずつ「紡ぐ」ことで初めて、来年の江ノ島で僕らの目標とする「総合入賞」を叶え、笑って終えることを本気で目指せる位置に手が届くのだと思います。
90年の東大ヨット部の歴史に新たな1ページを紡ぎ出せるよう、1年間必死に努力して参りますので、何卒よろしくお願いいたします。
東京大学運動会ヨット部ディンギー班
3年 主将 西間 立
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