東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

女子で良かった。

2019年09月26日 12時23分39秒 | レース反省




こんばんは2年生470クルーの下重智華子です。

先ほど蒲郡の遠征から帰ってきました。渋谷の喧騒に久々に触れ、体がびっくりしております。

実は大会の数日前から小野さん共々風邪をひいてしまい絶不調の中のレースでした。風邪薬と脳内麻薬の助けを借りレースは何の支障もなく行うことができました。

まずリザルトです。

4452 小野・下重ペア
5-12-10-18 45点 10位
(全46艇)

今回のレースは私にとってとても面白いものでした。初めての他水域の選手とのレースと言うこともありとても新鮮な経験でした。

とは言いつつ上位の選手は関東が多くを占め関東水域のレベルの高さを改めて実感するようなものでもありました。

その中で私たちは10位でした。
関東勢の中では8位です。
正直、関東で入賞を全日本ではシングルを目指していたので、物足りない成績にはなりましたが、得られたものはとてもたくさんありました。

まず今回の全日本では、今までで一番まわりをよくみることができ、自分がいまどの順位でどの艇と戦っているのか、ということを把握しつつ自分の艇がどういう動きをしているのかを考えることが出来ました。
それによって、コース戦略として学べたことがとても多かったです。

とても印象深かったのは、スタボレイラインまであと10-15艇身ほど、私達の艇は甲南大学の艇に先行されていて、甲南は我々の艇の右側にいました。
そのままでは甲南に勝てる確率は0%、ノーチャンでした。
なので、私たちは左が伸びる可能性にかけて一度中に入れました。
結果、左が伸びて私たちは甲南の少し前でマークを回航することができました。
ノーチャンをワンチャンにする為のコースを引くこと、それが私が身を持って学んだことのひとつです。

レースでしか体験できない、他艇を意識した、いわゆるタクティクスという部分で経験を積むことが出来たのは私にとって大きな財産になると思います。
対、特定の艇。の戦略を練り、当たったら勝ち、外れたら負ける。単純な様でめちゃくちゃ難しい。これが楽しいんですね。 

レース数自体、少なかったのですが今までで一番充実したレースとなったことは間違いが無く、何よりめちゃくちゃ楽しかったです。

一緒に乗ってくださった小野さんには多大な感謝をしています。
自分のミスで大きく順位を落としてしまったことが本当に悔やまれて、申し訳なく思っています。
まだ私は小野さんと乗るチャンスを持っています。全日本470大会。その時はもっと成長したなと思ってもらえる様に。秋イン時期、私はサポートに回る場面が多くなるとは思いますが。上手くなりたいと思います。


締めの様な書き方をしてしまいましたが、今後の自分の課題についても触れさせてください。
私はまだまだ動作も下手くそで、課題を挙げればキリがないのですが、今回特に実感したことをあげます。

今回まわりの船と比べて足りないなと感じたのは、リーチングランニングのスピードです。
特にランニングでは関西勢に追いつき抜かすことは出来ましたが、関東の特に早稲田法政には差を広げられるばかりです。
完全にクルー力の差です。まわりの艇に乗っているのは高校からスピンに触れてきた経験者クルーばかり。その人たちに勝たなきゃいけない。

リーチングランニングが速ければ、戦略の幅が一気に広がり、フリーがチャンスとなります。

ランニングとリーチングで速く走れる様にする。私の当分の大きな目標です。


最後に、秋女全女と一緒に乗ってくださった小野さん、秋女ではレスキューに全女ではドライバーとしても助けてくださり沢山のことを教えてくれた西坂さん、今回の遠征でペアで体調を崩してしまったのをお世話してくださった美駒さん、最終日レースは行われなかったにもかかわらず顔を見せてくれた水石さんと角出さん。
ありがとうございました。
おかげでとても有意義で楽しい全女遠征になりました。

部員には沢山迷惑をかけたし、サポートをしてもらいました。
本当に感謝しています。
ありがとうございました。

秋イン決勝まで1週間。
私はサポートメンバーとして、チームに貢献していきたいと思います。

また、外から見てて学べることを存分に吸収したいと思います。

応援よろしくお願いします。

下重