東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

大詰め

2022年11月03日 12時46分26秒 | 通常練習
こんにちは、仰秀3年の伊東です。昨今の活動報告を致します。

主将の青木維摩が月光チームのクルーとして北米選手権に参加しているため、裏で二週間ほど留守役を任されていました。慣れないメンツでの出場となった関東選手権も終わり肩の荷が下り、軽く放心状態で一週間を過ごしています(笑)。

10/22は留守組4人に加えて千葉大学ヨット部クルーザー班の2人で主にスタート練習を中心に関東選手権に向けて練習を行いました。関東選手権では普段ピットをやっている友成にスタートのリードを任せることになっていたので、とにかく回数をこなしスタートの型を身に付けてもらうことに専念しました。トリマーの自分もラインまでの深さやヘルムスマンとの連携など新たに学ぶことが多かったです。

10/23は4人だけの練習で、レースに向けて動作のレベルを高めなくては、と動作練習を計画していたのですが予想外にも朝から無風で昼になっても風が入ってこなかったので着艇し、みっちりトレーニングとe-sailingを行いました。

10/30-31は留守組4人に千葉大学3年をひとりそしてLBの高山さんを加え関東選手権に出場しました。リザルトは以下です。

仰秀:5-(6)-6-6-5-5 総合6位/6艇

代替わり後のポジション配置で、主将不在の中一旗あげてやろうと目論んでいたのですが、おいそれといい順位がとれる訳がないという甘くない現実を見せられました。さりとて、得るものは多いレガッタであったと感じています。関東フリートでのレースはしばらくお休みとなりますが、次期仰秀で出場するプレアニ・アニオルでは必ず結果を残せるようにしたいです。

細かな反省は友成がしてくれた通りです。1日目はスタートと海面選択の未熟さ目立ちました。2日目はスタートが多少改善されただけにボートスピード・ステアリングと冷静なタクティクスの判断の欠如が顕在化しました。反省を次につなげていけたら、と思います。

さていよいよJ/24全日本選手権まで1か月を切りました。この直前期に来期の配置でレースに出たことは大きな意味があったのではないかと思っています。レースという妥協の許されない実践の場でバウマンがヘルムをやったり、タクティシャンがスタートのリードをしたり、マストハンドがバウマンを務めたりすることで動作や銘々の判断を一つ上の次元から見ることができるはずです。ただただ練習をしているだけだと盲目的に自分のノウハウに従ってしまいますが、一度マインドをかえて客観視することは非常に重要です。自分に関して言えば、ただただヘッドセイルのトリムをしているだけではダメで、コースや、もっと全体的なレガッタを通しての戦略、さらに言えば安全管理を含むチームのマネジメントを考えながら走らないといけないのだ、と感じました。この経験のおかげで「フォアデッキとこういうコミュニケーションをとってみよう」、「チームのメンバーにこういう声掛けをしてみよう」、などと普段やっていないこともやってみようと思うようになりました。同時に、こういうことを一年間されてきた維摩さんの偉大さも痛感しております。

残り一カ月間はチームとしての自信を高めることに費やせたら、と勝手に思っています。自信があることはレースを平常心で乗り切ることに繋がるので。泣いても笑っても両手で数えられる回数の練習しか残されていませんが、時間を大切に、するべきことを見極めて最後までレベルを高めていけたら、と思います。

朝晩が冷え込む季節になりました。皆さんご自愛ください。

伊東秀晃

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