かつてオフラインの就活の場で意気投合した同志とオンライン呑みをし、真面目な意見交換もそこそこに、気がつけば推しのアイドルを布教しあっていました。
新4年470スキッパーの藤田郁です。
就活強者ではありませんが、イベントで出会った就活生、OB、優しい人事の方など、さまざまな人と語り合い、自分のこれからの人生とじっくり向き合っている最中です。肩肘張らず、一期一会を繰り返す中で、進路を決めていきたいと思います。
大学1年の新歓期が、わたしは大好きでしたが、いろいろな人と出会って話せるという点で、なんだかんだ就活も似たところがあるなと感じます。
違う所といえば、就活では無条件に勧誘されることがないというくらいでしょうか。
あなたは私たちの組織に合いませんでした。だから、ごめんなさい。でも、気に病む必要は全くないんです。
わたしも、ごめんなさい。わたしには、あなたたちの組織じゃないです。
こういうことがあると、わたしがあなたたちの中に所属することはなくなるわけです。
マッチング、最近この話題に触れてばっかりです。触れすぎてレポートでもマッチングのことを書きました。偏った目でみていたけど、よく考えたら必要不可欠な考え方です。どう考えてもwin-winな関係が成立します。
でも本当に、win-winになれていたでしょうか。
新歓された時。自分がヨット部にとって必要な存在かどうかなんて、これっぽっちも考えませんでした。自分にとってヨット部が必要だと思った、その一心で、入部しました。
新歓した時。今度は、あなたがヨット部に必要なんです、そうやって勧誘しました。わたしにとって、「あなた」の気持ちなんか正直わかんないし、東大ヨット部が強いチームになるためには、たくさん新入生を入れることが必要だと思ったからです。
新歓なんて、マッチングそのもののはずで、新入生は入りたいかどうかを決めればいいし、上級生は入れたいかどうかを決める。マッチングしたからウチらは最強。
そう思ってました。
普通に間違ってました。
所詮大学の部活なので、部として誰が必要で、誰が不要だなんていう意志は決して持ちません。新入生をふるいにかけないからです。
あの子入ってくれたらチームの未来は明るいな、ああいう人がいてくれたらいいな、そう思うことはあった、本当にあったし、狙い撃ちしたこともあったけれど、それでも新入生を合格不合格で分類することはありませんでした。
ひょっとしたら、それが、入部後の心もとなさにつながるのかもしれません。あなたは合格しました、そんな制度がないこの部活は、部活に必要とされている感が生まれづらいのかもしれません。
マッチングしたつもりが、そこには相手の意思なんてものがありません。結局自分の意志だけでヨット部に入ったみたいになって、戸惑うのかもしれません。
ヨット部には自分が必要だ。自分にはヨット部が必要だ。この両方を、特に前者を、自分で判断しなければいけません。
もっとメンバーに、あなたが必要ですと、伝えるべきだったのかもしれません。
わたしの人生にとってヨット部はかけがえのないもので、ヨット部の歴史にとってもわたしはかけがえのないものでした。出会えてよかったね。
引退の日に、そう思いたいものです。
少しのモヤモヤと、新たな決意を胸に、春合宿が始まります。笑
東京大学運動会ヨット部新4年
藤田郁
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