こんばんは。1年の磯野です。
僕は今、世界選手権に出場中の仰秀のショアクルーとして和歌山に来ています。プレワールド後に和歌山入りし、艇体の最終調整、計測を行い、そしてまさかのワールドでのレースデビューを終えました。
そもそも僕が和歌山に呼ばれた大きな理由は、
・ワールドの雰囲気に慣れる
・計測の経験値を積む
というものでした。レースに出れたのは運がよかったからですね。
今後も仰秀チームとして活動していくことを考えている身としては計測に慣れておく必要はありますし、実際計測をやってみるとかなり厳密な基準があって、こんなところまで?というようなところまで細かくチェックされ、経験がものを言うんだなと実感しました。
当初我々はキールが薄いんじゃないか?と危惧していました。というのも、普段仰秀は水置き(海に浮かべっぱなし)されていて、レースに向けて船底塗料を剥がしたのですが(この作業、めちゃくちゃ大変です…!)これを繰り返す過程などでキールが痩せていってしまうらしいのです。結局キールに関してはギリギリセーフだったのですが、全く予期していなかったクーラーボックスが重い&位置が違うという問題が発覚して急遽フタを作り直して回避したり、仰秀自体が微妙に軽かったり…と、一筋縄ではいかない大変な作業でした。
とまあなんとか計測をクリアしたわけで、いよいよワールドのレースに臨みました。
この世界選手権は19日から23日までの5日間で開催され(ちなみにこのブログを書いているのは4日目の真夜中です)僕が出場できることになったのは、LBの塩島さんが来れない2日目と3日目でした。
が、2日目はあいにくの台風直撃…。僕自ら呼んでいるんではないかとの噂もありましたが(笑) デビュー戦になるはずだった関東フリートレースも台風の影響で中止になったりしましたし(笑)
台風も去り、3日目。この日は3レースが予定されているということで1時間早めてのレースが開催され、ついに僕のデビュー戦となりました。ところで、6人目のクルーとしての僕の仕事と言えば、マークコールとコンパスコールぐらいです。あとはロールをかけるとか。ランニング中はダウンビローにいましたし、確かに僕個人の役割が艇に与える影響はそれほど大きなものではありませんでした。しかし、デビュー戦にはもったいないほどのワールドでのビッグフリートを経験し、明らかに大きな経験値を積むことができました。レースの詳細等に関しては先輩方に任せるとして初めてヨットレースに出場した個人的な感想を述べると、ヨットレースは熱くて難しくて奥が深いものだと強く思いました。40艇以上のJ24が集まった今大会のレースは圧巻で、この中で抜きつ抜かれつの展開が繰り広げられるのはとても刺激的でした。また、和歌山の海は風や潮が難しく、リフトが続いて一気に順位が上がったり、振れ振れの風にやられたりと、レース展開やコース引きを決めるには多くの経験が必要で非常に難しいものだと思うと同時に、もっと多くの知識と経験を身につけてこれを攻略したい!と思うような奥の深さを感じました。
上手く言葉が見つからないので感想はこの辺で。
今回僕を和歌山に連れてきてくれたことに心から感謝するとともに、最後の1日のレースもショアクルーとして全力で仰秀チームをサポートします!
それでは失礼します。
1年 磯野洋佑
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます