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こんにちは
4年470リーダーの西坂です。
先週末は関東学生ヨット個人選手権大会の470級のレース(スナイプ級は今週末)が実施されました。
以下リザルトです。
4レース実施 (全97艇)
4579 西坂・天木 30-14-46-6 計96点 17位
4452 小野・水石 58-DNF-BFD-47 計301点 73位
4357 塚本・斉藤 28-32-35-34 計129点 21位
4301 松前・大橋 71-DNF-61-85 計315点 78位
(詳細は学連HPをご確認ください。https://kantogakurenyacht.jimdo.com/%E6%88%90%E7%B8%BE%E8%A1%A8/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%98%E5%B9%B4/)
今年は上位20艇が全日本個人戦へと駒を進めることができます。
僕と天木の4579ペアは今回17位だったため、8/31-9/2に若洲で行われる全日本個人戦への出場を決めることができました。
ご声援ありがとうございました。
自分としては、入部してから成し遂げたかったこととして
1、全日本インカレ出場
2、全日本個人戦出場
3、安田賞(関東決勝5位以内、全日本シングル)獲得
4、賞状(団体戦入賞)獲得
の4つがありました。
1番と3番は幸い昨年度達成できていましたが、全日本個人戦に関しては自分のような大学はじめの選手にとって、4年目というのが実質最初で最後のチャンスだと思っていたので、意気込んでレースに臨みましたが、今回これが達成できたことは非常に嬉しいです。
秋インカレでは、ぜひとも残り3つをクリアしたいです。
それではレースについて書いていきたいと思います。
5月初め。春インカレが終わり、自分は大変な危機感を抱いていました。
「自分めっちゃ下手だな」と。
困ったことにスタートは出られない、ボートハンドリングに繊細さを感じられない。
原因は間違いなく練習不足で、何とかしなくてはという思いから、6月のスケジュールをチェック。
幸い、自分とペアを組んでいる2年生の天木は暇だったようで、週末の通常練の他に平日にも週2日自主練を行うことにしました。
もちろん部員みんなが暇なわけではないので、一艇で練習する事が多かったですが、小松コーチに連絡をとると毎回自分たちのためだけにわざわざ江の島に足を運び、マンツーマンで指導をしてくださいました。
今回、全日本出場を決めることができたのも、間違いなく小松コーチの指導のおかげであり、日本一のコーチにこんなに献身的に指導してもらえる自分はなんて幸運なのかとかみしめています。
小松コーチ、そしてその環境を整えてくださっている方々にはなんとお礼を申し上げればよいのか…
本当にありがとうございます。
そんなこんなで急ピッチで調整を進め、何とか目標を達成したいという思いで臨んだのが今回の大会でした。
先ほど書いた通り、自分にとっては非常に大切な大会で、レース前の平日は火水木と3日連続で個選の夢を見るなんてこともありました。
高い緊張感の中、今回特に意識していたのが、スタートでした。
自主練を経て、微風も強風も滑りに関しては問題ないと感じていたので、結果に必要なのはスタートだと考えていました。
今まで、おそらく去年の秋予選でBFDをつけてからですが、一線スタート恐怖症になっていました。
ただし、第一線でスタートしない限り安定した成績が伴わないのは当たり前で、4579という船に乗り安定して前を走ることが求められている自分が解決しないといけない明確な課題であることも確かでした。
今回のレースでは、一線で出ない限り一瞬で97艇に埋もれ、20位圏内から外れることは容易に想像できたので、絶対に第一線から出ようと天木ともレース前からずっと話していました。
こうして始まった第一レースですが、(外から測っていた小松さん曰く)35°のド下有利。BFDが大量発生する事になりました。
その中で、自分たちは果敢にピンエンドを狙いに行き、ブラックゼネリコにはなってしまいましたが、下1でスタートすることができました。
一番の有利エンドからしかもリコールをしないでスタートする事ができたことは、大きな自信につながりました。
その後のレースでも、有利のピンエンドを狙いに行き、以前と比べてスタートの成功率は高かったです。
今まで、自分のチームでのリーダーという立場もあり、安全に安全にと考えすぎてそれが裏目に出ていたように思います。
今回、久しぶりに自分のためにレースをしようと臨んだレースで、うまくきっかけをつかめたので、この感覚を忘れずに団体戦に還元したいと思います。
ちなみに、今回のレガッタは全体として非常に文字の多い波乱の展開となりました。第一レースは14艇がBFD,UFDで失格。微風の中で行われた第二レースは半数以上の50艇がDNF。第三レースも23艇がBFD。
この中で、ゼネリコの時は冷静にラインの高さを判断し、絶対に出ていないと確信した状態でスタートに取り組めたのはよかったです。
スタートの他にも、よかったことがもう一つありました。
6位を取ることができた第4レースです。こちらも上有利上一からスタートしたのですが、はじめからフレッシュウィンドをつかめていたこともあり、自分のプラン通りのレース展開をすることができました。上位のペアに対しても2上2下で抜くことができ少々できすぎではありましたが、第3レースで大たたきして「次はシングルとるしかないね」と天木と話していたところだったので、結果がほしいところで結果が伴ってくれたのはよかったです。
今まで関東決勝では何回かシングルを取ったことがありましたが、偶然そういう結果になったり、去年までクルーに完全にコースを引いてもらっていたのでタックを返したらなんか知らないけど前にいる、みたいなことの結果がそうでした。
今回の第4レースは、自分がこうしたいと考えてひいたコースで走り、その結果6位を取ることができたので、自分のヨット人生の中で一番のレースができたのではないかと思います。あとは、これの成功率をいかに上げるかですが… 何とか引退までにその確率をわずかでもあげられたらなと思います。
何はともあれフィニッシュ直後、天木に90枚以上のスピンが後ろでまだ上がっているという景色を見せることができて良かったです。
一方で、今回のレースで多くの課題が見つかりました。
大きく言えるのはリザルトの通り結果が安定していない。その差はスタートのわずかな差であったりもするのですが、出遅れを取り返す能力が著しく低いと思います。
第一レースは少々不運な面もあったのですが、46位だった第3レースは、序盤で出遅れたとはいえ、一上3/4くらいのところでミートした早稲田の船は上マークで自分より15艇ほど前、最終的には20番前半でフィニッシュ。
自分にはブランケを抜ける能力だったり上マークアプローチだったりが、足りてないです。安定した成績を取るためにはビハインドからの追い上げは必要不可欠な能力なので、全日本までに研究します。
今回、ライバル校の明治千葉の一番艇には完敗でした。
自分は46位をとったり、タックミスなどの些細なミスをしたりている場合ではないので、そこは責任感を強く持っていきたいです。2番艇3番艇の実力は絶対に東大の方が上だと信じているので。頑張ります。
また、今回の関東個選は自分のことで精いっぱいでチーム全体のケアがうまくできていなかったと思います。
一番の反省点はそこなので、これからは自分の役割を全うしていかなければと思います。
ヨットレースとは不思議なもので、前を走れば走るほど自分の実力不足を痛感させられます。全日本ではより高いレベルの反省ができるように、あと二か月練習を頑張りたいと思います。
とはいえ、カットして(文字を取り除いて)計算してみても何とか全日本圏内だったようなので、そこはちゃんと実力で勝ち取った権利だと自信に変えて、全日本では一艇でも順位を上げたいです。
さて、一通り反省しましたが、今回facebookで速報を流してもらってから沢山お祝いのメッセージをいただきました。
自分たちの1つ上や2つ上の方々がわざわざラインをしてくれたりして、とてもうれしかったです。
引退してからもすごく気にかけてくださっているのがひしひしと伝わってきて、いいチームに所属できたなと改めて思いました。
期待してもらえることは自分にとって大きな喜びなので、その期待に応えていけるようにこれからもがんばります。
嬉しさだったり、悔しさだったり、他の4年生の気持ちを想像したり、ターゲットとしていた関東個選が終わってから少々混乱しているところがあって、まとまりのないブログになってしまいました。
今は、全日本でなるべく高いレベルのところで戦って収穫をチームに還元する事が自分の役割だと思っているので、とにかく頑張ります。
そして、スナイプチームは今週末に関東個選ですので、みなさん応援よろしくお願いします。
それでは、ありがとうございました。
p.s. 全日本個人戦は8/31-9/2に東京都の若洲ヨット訓練所で行われます。東京ですのでぜひ応援に来ていただけると非常に嬉しいです。お待ちしております。
4年副将兼470リーダー
西坂惇之
4年470リーダーの西坂です。
先週末は関東学生ヨット個人選手権大会の470級のレース(スナイプ級は今週末)が実施されました。
以下リザルトです。
4レース実施 (全97艇)
4579 西坂・天木 30-14-46-6 計96点 17位
4452 小野・水石 58-DNF-BFD-47 計301点 73位
4357 塚本・斉藤 28-32-35-34 計129点 21位
4301 松前・大橋 71-DNF-61-85 計315点 78位
(詳細は学連HPをご確認ください。https://kantogakurenyacht.jimdo.com/%E6%88%90%E7%B8%BE%E8%A1%A8/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%98%E5%B9%B4/)
今年は上位20艇が全日本個人戦へと駒を進めることができます。
僕と天木の4579ペアは今回17位だったため、8/31-9/2に若洲で行われる全日本個人戦への出場を決めることができました。
ご声援ありがとうございました。
自分としては、入部してから成し遂げたかったこととして
1、全日本インカレ出場
2、全日本個人戦出場
3、安田賞(関東決勝5位以内、全日本シングル)獲得
4、賞状(団体戦入賞)獲得
の4つがありました。
1番と3番は幸い昨年度達成できていましたが、全日本個人戦に関しては自分のような大学はじめの選手にとって、4年目というのが実質最初で最後のチャンスだと思っていたので、意気込んでレースに臨みましたが、今回これが達成できたことは非常に嬉しいです。
秋インカレでは、ぜひとも残り3つをクリアしたいです。
それではレースについて書いていきたいと思います。
5月初め。春インカレが終わり、自分は大変な危機感を抱いていました。
「自分めっちゃ下手だな」と。
困ったことにスタートは出られない、ボートハンドリングに繊細さを感じられない。
原因は間違いなく練習不足で、何とかしなくてはという思いから、6月のスケジュールをチェック。
幸い、自分とペアを組んでいる2年生の天木は暇だったようで、週末の通常練の他に平日にも週2日自主練を行うことにしました。
もちろん部員みんなが暇なわけではないので、一艇で練習する事が多かったですが、小松コーチに連絡をとると毎回自分たちのためだけにわざわざ江の島に足を運び、マンツーマンで指導をしてくださいました。
今回、全日本出場を決めることができたのも、間違いなく小松コーチの指導のおかげであり、日本一のコーチにこんなに献身的に指導してもらえる自分はなんて幸運なのかとかみしめています。
小松コーチ、そしてその環境を整えてくださっている方々にはなんとお礼を申し上げればよいのか…
本当にありがとうございます。
そんなこんなで急ピッチで調整を進め、何とか目標を達成したいという思いで臨んだのが今回の大会でした。
先ほど書いた通り、自分にとっては非常に大切な大会で、レース前の平日は火水木と3日連続で個選の夢を見るなんてこともありました。
高い緊張感の中、今回特に意識していたのが、スタートでした。
自主練を経て、微風も強風も滑りに関しては問題ないと感じていたので、結果に必要なのはスタートだと考えていました。
今まで、おそらく去年の秋予選でBFDをつけてからですが、一線スタート恐怖症になっていました。
ただし、第一線でスタートしない限り安定した成績が伴わないのは当たり前で、4579という船に乗り安定して前を走ることが求められている自分が解決しないといけない明確な課題であることも確かでした。
今回のレースでは、一線で出ない限り一瞬で97艇に埋もれ、20位圏内から外れることは容易に想像できたので、絶対に第一線から出ようと天木ともレース前からずっと話していました。
こうして始まった第一レースですが、(外から測っていた小松さん曰く)35°のド下有利。BFDが大量発生する事になりました。
その中で、自分たちは果敢にピンエンドを狙いに行き、ブラックゼネリコにはなってしまいましたが、下1でスタートすることができました。
一番の有利エンドからしかもリコールをしないでスタートする事ができたことは、大きな自信につながりました。
その後のレースでも、有利のピンエンドを狙いに行き、以前と比べてスタートの成功率は高かったです。
今まで、自分のチームでのリーダーという立場もあり、安全に安全にと考えすぎてそれが裏目に出ていたように思います。
今回、久しぶりに自分のためにレースをしようと臨んだレースで、うまくきっかけをつかめたので、この感覚を忘れずに団体戦に還元したいと思います。
ちなみに、今回のレガッタは全体として非常に文字の多い波乱の展開となりました。第一レースは14艇がBFD,UFDで失格。微風の中で行われた第二レースは半数以上の50艇がDNF。第三レースも23艇がBFD。
この中で、ゼネリコの時は冷静にラインの高さを判断し、絶対に出ていないと確信した状態でスタートに取り組めたのはよかったです。
スタートの他にも、よかったことがもう一つありました。
6位を取ることができた第4レースです。こちらも上有利上一からスタートしたのですが、はじめからフレッシュウィンドをつかめていたこともあり、自分のプラン通りのレース展開をすることができました。上位のペアに対しても2上2下で抜くことができ少々できすぎではありましたが、第3レースで大たたきして「次はシングルとるしかないね」と天木と話していたところだったので、結果がほしいところで結果が伴ってくれたのはよかったです。
今まで関東決勝では何回かシングルを取ったことがありましたが、偶然そういう結果になったり、去年までクルーに完全にコースを引いてもらっていたのでタックを返したらなんか知らないけど前にいる、みたいなことの結果がそうでした。
今回の第4レースは、自分がこうしたいと考えてひいたコースで走り、その結果6位を取ることができたので、自分のヨット人生の中で一番のレースができたのではないかと思います。あとは、これの成功率をいかに上げるかですが… 何とか引退までにその確率をわずかでもあげられたらなと思います。
何はともあれフィニッシュ直後、天木に90枚以上のスピンが後ろでまだ上がっているという景色を見せることができて良かったです。
一方で、今回のレースで多くの課題が見つかりました。
大きく言えるのはリザルトの通り結果が安定していない。その差はスタートのわずかな差であったりもするのですが、出遅れを取り返す能力が著しく低いと思います。
第一レースは少々不運な面もあったのですが、46位だった第3レースは、序盤で出遅れたとはいえ、一上3/4くらいのところでミートした早稲田の船は上マークで自分より15艇ほど前、最終的には20番前半でフィニッシュ。
自分にはブランケを抜ける能力だったり上マークアプローチだったりが、足りてないです。安定した成績を取るためにはビハインドからの追い上げは必要不可欠な能力なので、全日本までに研究します。
今回、ライバル校の明治千葉の一番艇には完敗でした。
自分は46位をとったり、タックミスなどの些細なミスをしたりている場合ではないので、そこは責任感を強く持っていきたいです。2番艇3番艇の実力は絶対に東大の方が上だと信じているので。頑張ります。
また、今回の関東個選は自分のことで精いっぱいでチーム全体のケアがうまくできていなかったと思います。
一番の反省点はそこなので、これからは自分の役割を全うしていかなければと思います。
ヨットレースとは不思議なもので、前を走れば走るほど自分の実力不足を痛感させられます。全日本ではより高いレベルの反省ができるように、あと二か月練習を頑張りたいと思います。
とはいえ、カットして(文字を取り除いて)計算してみても何とか全日本圏内だったようなので、そこはちゃんと実力で勝ち取った権利だと自信に変えて、全日本では一艇でも順位を上げたいです。
さて、一通り反省しましたが、今回facebookで速報を流してもらってから沢山お祝いのメッセージをいただきました。
自分たちの1つ上や2つ上の方々がわざわざラインをしてくれたりして、とてもうれしかったです。
引退してからもすごく気にかけてくださっているのがひしひしと伝わってきて、いいチームに所属できたなと改めて思いました。
期待してもらえることは自分にとって大きな喜びなので、その期待に応えていけるようにこれからもがんばります。
嬉しさだったり、悔しさだったり、他の4年生の気持ちを想像したり、ターゲットとしていた関東個選が終わってから少々混乱しているところがあって、まとまりのないブログになってしまいました。
今は、全日本でなるべく高いレベルのところで戦って収穫をチームに還元する事が自分の役割だと思っているので、とにかく頑張ります。
そして、スナイプチームは今週末に関東個選ですので、みなさん応援よろしくお願いします。
それでは、ありがとうございました。
p.s. 全日本個人戦は8/31-9/2に東京都の若洲ヨット訓練所で行われます。東京ですのでぜひ応援に来ていただけると非常に嬉しいです。お待ちしております。
4年副将兼470リーダー
西坂惇之
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