東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

全日本まであと2週間

2023年11月08日 16時00分53秒 | 通常練習

お世話になっております。クルーザー班2年の杉山です。
この三連休は、船底を削り塗料を落とす作業とマストダウンを行いました。
多くの船が陸に上架されているのに対し、仰秀は海に係留しているためそのままではどうしても貝や海藻が付着してしまいます。それをできるだけ防ぐために貝や海藻がつきにくくなる青色の塗料が塗られているのですが、全日本ではそれを落とし、できるだけ船を軽くした上で参加するのです。
船底塗料を落とす動力は僕たち部員です。紙やすりを水で濡らしながら、全身真っ青になりながら擦り続けます。しかし、厚く塗られた青色の船底塗料は擦っても擦っても終わりが見えてきません。結局、丸3日かかって青色を落とし切ることはできませんでしたが、下地である灰色のプライマー層を大部分露出させることができました。


一日目

二日目

三日目


日曜日には、社会人チームに器具をお借りして長いマストを持ち上げ、外しました。いつもはびくともしないマストがグラグラ揺れるのを見て、僕のマストに対する信頼は失墜しました。勝手に外れる訳はないのですが、次回マストに上る時はこれまで以上にびくびくしそうです。

さて、全日本選手権も再来週に迫り、上架整備できる期間もどんどん短くなってきました。塗料を落とした仰秀のボートスピードに期待しながら、それを実現させるために精一杯擦り続けたいと思います。また、夏から並行して進めている増量も最後まで頑張りたいと思います。


ちょうど一年

2023年11月02日 16時56分45秒 | レース反省

お世話になっております。クルーザー班3年の関根佑樹です。

日が落ちるのも非常に早くなり秋も深くなったなあと感じる一方、海に出ると日差しが強く、まだまだ冬には遠いなと感じます。あと数週間もすれば寒い寒い冬がやってくるのでしょうか。

 

さて、先週の10/28(土),29(日)にはJ24関東選手権がありました。運営の皆様、ありがとうございました。

 

リザルトは以下です。

 

(6) - 4 - 5 - 4 - 6 計25点 5位/全7艇

1日目は微風で風が安定しておらず、1レースのみ行われました。

 

1レース目は、6位ということで叩きました。ターニングポイントは、1上回航直後の2回目のジャイブでした。即ジャイ後にそのまま右海面に伸ばしたかったのですが、クローズを走っている7位艇を避けるためにジャイブをせざるを得なかったのです。ただ、ジャイブをせざるを得なかったというのはその時の自分たちの判断なのですが、他艇は前を通らせてもらうといった対応をしていました。確かに自艇の位置はそれをするには難しい位置にありましたが、クローズ艇に声かける・無理に下ってでも後ろを切るという手段があったことは後悔です。

 

1日目の夜はJ24の関東フリート懇親会が三崎マリンで執り行われました。そこでは東大・防大ともにチーム紹介をさせていただいたり、月光チームのワールド遠征報告もあり、関東フリートとの交流が深まったいい会でした。1レース目の上記のジャイブは他チームの目にも留まったようで(笑)、来年の世界選手権の開催場所になぞらえて「シアトルジャイブ」という異名をいただきました。同期のタクティシャンの友成は大喜びでした。

 

2日目はジェノアマックスで、ジブで走らせる船もいるぐらいの強風でした。4レース行われました。

 

2レース目は手堅く4位でフィニッシュしました。

 

3レース目は2上までは手堅く4位でしたが、最後の下レグでガストによるアンヒールで1年の古川が落水してしまいました。これは安全性の観点で今後気をつけなければなと思うような場面でした。そもそも体勢が高かったこととフォアデッキが真ん中に集まりすぎていたことが原因でした。また落水後の対応もスピンの回収が遅かったこと、船をもっと上にたてられたことが反省点としてあげられます。今回は大事に至らず、今後に活かせる失敗になった点は良かったと思います。ご心配・ご指摘をいただいたレース委員長の畠山さん、フリートキャプテンの森さん、ありがとうございます。

 

4レース目も手堅く4位でフィニッシュしました。

 

5レース目は2上で、少し前にいる抜かせるかもしれないジェリーフィッシュと後ろの抑えるべきピンクキッスとがおり、タクティクスが中途半端になってしまったことでマーク際でごちゃつき、結果的にマークタッチしてしまったことで6位が決定的となってしまいました。ただ、レガッタ全体を考えるとここで4位にならないと総合4位を狙えなかったため、単に実力不足です。

 

1レース目の「シアトルジャイブ」然り、5レース目の2上然り、今回のレース全体を見ると対艇の対応を間違えて順位を落としています。対艇戦略に関しては今一度、きちんと考える必要がありそうです。

 

 

さて、ちょうど1年前の関東選手権を振り返ってみると、新入生以外ほぼほぼ同じメンバー、同じポジションで参加したのですね。この時、自分はヘルムスマンのデビューレース、源はバウマンのデビューレースでした。懐かしいです。当時はほぼビリッけつだったようで、上位艇とも絡む場面が増えた今回を考えると艇全体として成長したなーと感じます。成長していなかったら、悲しすぎるのですが…。全日本選手権まで残り20日。それまでもう小網代の海で練習することは無いですが、この1年の成長に自信を持って臨みたいと思います。

 

ちなみに書き忘れていましたが、2日目のレース後、京急油壺マリーナに上架しました。11月中はそこでひたすら船底塗料を削ることに全力を注いで、船のスピードに磨きをかけたいと思います。

今後とも応援のほど宜しくお願いいたします。

 

関根佑樹