昨日久しぶりにPSIT(パブリックサービス通訳翻訳学会)のHPを見ていたら、今日「裁判員制度における通訳問題研究会」があると。
長尾先生に「クローズドですか」と電話をかけると「どうぞいらしてください」とのやさしいお言葉、朝から神戸へ行ってきました。(一応私も会員なんだけど今年度の会費をまだ振り込んでいないのです)場所は甲南大学の模擬法廷教室。
目的:裁判員制度において、外国人が被告人となった場合を想定して 弁護人と 通訳人の双方から要通訳裁判員裁判のあり方をまとめる。
参加者は通訳者・弁護士を合わせて約20名弱。
まずは 渡辺先生から短いレクチャー、 裁判員制度の対象となるのは2006年度で3111件、刑の重さ、犯罪の重さによって決まる。日本人対象にどう進めていくかについては法律関係者は関心を持ってはいるが要通訳事件まではまだまだ考えてはいない。また、証拠調べ手続きはおそらく連続して毎日 一週間くらい続くだろう=事前に文書で貰うことは難しくなる。 また、弁護人も冒頭陳述を行うことになるだろうがこれも文書は出てこないだろう…。
公判前整理手続きの模擬場面のビデオを見ました。 また、裁判場面での主尋問のビデオを見、「たとえば被害者は感情をこめて表現する。これをどう通訳するのか」などとの問題が出されました。
後半は、ある事件の模擬裁判です。裁判官・裁判員9人が並ぶ所で通訳者がどこへ立てばよいのか?また、通訳者の苦労はどんなところか?議論沸騰の3時間でした。参加費は無料、でも交通費が約2万円、決して安くはないけれどとても中身の濃い半日でした。
次回は私は予定が入っていて行けないのだけれど 手話通訳者も絶対行ってみるべきですよ。次回は7月6日10時から午後1時 甲南大学
パブリックサービス通訳翻訳学会http://psit.jp/