皆さま
ドーム前での、ガザの事態を受けてのスタンディング(Vigil)の最近の活動についてのご報告です。
1つ目は、一部報道にも取り上げられましたが、2月13日に、広島市長と市議会議長あてに、添付の公開質問状を提出しました。
質問項目の概要のみ、こちらにもご紹介します。
①イスラエルによるガザ攻撃がジェノサイドであるとの認識があるか。
② 10月7日以降、国内およそ220の自治体が「ガザ地区における人道的休戦を求める決議」などを出しているが広島市はやっていない。なぜか。(ウクライナ侵攻の時は1週間後に決議)。
③ イスラエルは核保有国だが、市にはガザでの事態が核問題であるという認識があるか。
④ 広島市が運営している「平和首長会議」には、ガザや、研究用原子炉をもつイスラエルの都市も加盟している。ガザの事態について平和首長会議はこれまでにどういう対応をしてきたのか。
⑤ 「広島市平和推進基本条例」に基づいて、今後市が行動などを行う予定があるのか。ないならその理由は。
2月20日までを回答締め切りとしましたが、市から大幅に延期せよという要望が来たので、オンライン署名活動を開始し、市に圧力をかける方向です。
事態が急を要すなか、のんびり構えられては困ります。
2つ目は、これも報道でご承知だと思いますが、ガザの事態が、これまで以上に緊迫しています。イスラエルはラマダーンが始まる3月10日までに「戦争のかたを付ける」意向で、避難民が密集しているエジプト国境に近いラファ(ラファハ)に軍事侵攻することを明言しています。
どんな凄惨な状況になるか、想像することは難しくないはずです。
広島市の東区と南区を合わせたほどの面積のラファは、もともと人口30万人足らずでしたが、現在140万人となっています。そのほとんどの人々が、負傷しているか、飢餓状態か、または下痢などの症状で苦しんでいるか、爆撃の粉塵に由来する呼吸器疾患、またはA型肝炎、不衛生に由来する皮膚病などに罹っていると指摘されています。
ラファで唯一機能していたナーセル病院まで爆撃され、患者に爆弾が直撃する事態となっています。
現状ですでに、たとえ今すぐ停戦が成立したとしても、身体障害、または精神疾患やトラウマを抱えた人たちばかりのガザの復興などは、考えにくい状況です。
もうこれ以上書く必要はないと思います。
2月18日に(日)15時から本通り交差点「青山前」で、「ノーモア・ジェノサイド」「ラファに手を出すな」などのスローガンを掲げて緊急のスタンディングアピールをしますので、ぜひご参加ください。
田浪