侏儒の明解㈦「反応」
何に付けても
反応無しは辛いけれど
それは多分
求める度合いに
比例するものだから
反応有りを
稀事のように
望まないことだ
きっと様々に
思惑が有ったり
唯の通り縋りの
間柄だったかも知れないのだから
そのmonoには
そのhitoには
R11120121
侏儒の明解㈦「反応」
何に付けても
反応無しは辛いけれど
それは多分
求める度合いに
比例するものだから
反応有りを
稀事のように
望まないことだ
きっと様々に
思惑が有ったり
唯の通り縋りの
間柄だったかも知れないのだから
そのmonoには
そのhitoには
R11120121
秘伝の章
どんな場所や如何なる時間でも
其処で
最善を尽くせる能力
寅の刻の闇の深みで
其処で齎される
一代一世相伝の
極秘の一章よ
あらゆる場面で
すべての間hazamaで
其処に開示される
inochiを繋ぎ止める
膠の存在よ
秘伝の巻の
其処で
章を重ねる言伝の一行よ
R11116120
侏儒の明解㈥「今」
今、書けるものは
今、書いておくのだ
-数秒先の確約もない
今、降るものは
今、認めておくのだ
-同じ瞬間など二度とないのだ
今、思うことは
今、記録しておくのだ
-再びの邂逅などないのだから
刹那を生きる全てのinochiに
refrainはない
今、を見逃せば
今、は永遠にない
そういう剣ヶ峰の
今を、生かされて生きる自覚
それ故の
誰も彼もの
今の、四苦八苦なのだ
R11115119
起き上り小法師のエスプリ⑧「Wait」
いったい何時から
こんな風に
待つことが好きになったのだろう
いったい何を重ねて
こんな風に
待つことが平気になったのだろう
いったい如何して
こんな風に
待つことを楽しめるように・・
数え切れない程の
月日をきちんと畳んできたから?
膨大な日時に紛れず
感情を錬磨する機会に浸ってきたから?
無毛を吹き荒ぶ風の思惑に
waitの神髄を言付かったから?
四苦八苦の涙が
荒野の飢餓を潤してくれたから?
兎にも角にも今では
待つことの渦中に
さまざまな楽しみを塗し
その長短の時の間に間を満たすことができる
きっと
繋いできた己がinochiの
瑞々しいエスプリの福音なのだ
R11114118
連理の章
何もかもに
水平でありたい
どんな時にも
levelを保っていたい
あらゆるものと
水平思考で接したい
そうして
其処から遊離するとき刻々に
垣間見る永遠の不可思議を
僕の連理のように
書き留めてゆきたい
R11109117
夢幻❺「エキスを」
目覚め始めようとする意識を
臨界に吊るしたハンモックで揺らしていると
其の境界から
愛しいsizukuのように
幾つかの台詞が膨らんで・・
やがて
意識の五線譜に
新しいメロディーを紡ぎ出す
唯、僕は
忠実な伝令の使者
真っ白いキャンバスに
黙って、唯
その痕跡を残してゆく
昨日と違う今日の
明日から譲り受けるinochiの
今日のライヴのエキスを
R11108116
無間の章-光輪-
人類の作りし建築群など
全ては
混沌の闇に消える
-漆黒こそが創造主
新しい全ての秩序は
その黒暗の投網を突き破って
生まれる
燭光を抱くものだけが
やがて
光輪の現に融け出すのだ
R11107115
Time
time,10.30,03:30
誰も知らない
深い深い僕の静寂に降りてゆく
何処までも・・
瞑想し、放浪し、苦行し
詩の一行目を探る
旅・・?
time,10.31,02:10
始まりがなければ
涯なく続く無明の終焉もない
灯は、何処かの誰かが
-それはwatakusiかも知れぬ・・
輪廻の救済は、やがて、有る
いつか、来る
HAHAは其処に居て
確かに頬笑んだのだ
time,02:20
無へ帰還しよう
旅はまだ
始まったばかり・・
そう?なのか?
詩の一行を書き出す必然から
己の裡の欲求から遙かに乖離すれば
・・眠れる・・
time,02:50
全ての思索が水泡に帰すとき
きっと、やがて
安穏のTimeが・・
そう?なのか?な?
liveの道行き
此れは
苦行?否、若しかして、僕の悦楽
夜はまだ果て無く深い
timeの層は
巨大な壁になって、立ちはだかる
僕は目を瞬かせ乍ら
鑿を手にして向かう!
何に?
裡なる暗闇を削り取らんと
time,04:40
長い長い沈黙の
その平穏から
遂に
滴り落ちるkotobaの
最初のひとsizukuよ
雨垂れのように
其処から
poemのメロディーが記譜される
time,05:10
僕の中で稼働するシステムが
timeを追い
timeが一篇の詩を紡ぐ
これは幸せ事?
もしや、睡眠障害?
time,R1,11.01,05:05
始まりの烽火が
幾つも上がる吉日の朝
僕は
無毛の闇から脱皮して新しい僕を纏う
ひとつの
約束事が果たされる日付によって
絶え間なく変遷するTimuの呪縛こそが
一段落の一幅の曼陀羅を描く
それぞれのinochiの有り様の・・
R111010608113
10/31 06:06 遠霧の朝
侏儒の明解㈤「みな、切れる」
ヒトは誰も彼も、みな
一回限りのinochiの旅を終えるのだと
半世紀を超えて繋がっていた
無二の親友の死に直面して
改めて
際立つ生死の掟を身近にする
やがて、いつか、きっと
みんなみんな
居なくなる
どんなに固く結んだ絲も、切れる
如何に鋼の絲も、切れる
否応なく、情け容赦なく
それだから・・
R11031112
起き上り小法師のエスプリ⑦「合点」
ひとりひとり異質なのは
自明の理なのだ
それだから
個々人は競うのではなく
質の違う其其の人種なのだと
認証すべきなのだ
それだけで、どれ程の暗雲を忌避できるか・・
上等なのか下等なのか
上品なのか下品なのか
或いは
尊いのか卑しいのか
美しいのか醜いのか
或いは
豊かなのか貧しいのか
甘いのか苦いのか
優しいのか厳しいのか
必要なのか不必要なのか
勿論
老若男女の差でもなく
存続か廃絶かのinochiの問題でもない
各各に生きて在る
inochiの質が違っているのだと
あらゆる喧噪に先駆けて
納得すべきなのだ
それで救われる魂の震えも多々ある
分別したり、差異を探したり
比較したり、競い合ったりが
Homo sapiensの本質のようなものだから
合点のいかない場合もまま有ると
承知の上でだが・・
R11030111