懺悔の台詞も
幾つの時間が、束になって
逃げて行っても
幾日日が、水面の泡のように
掻き消えて行っても
きっと
-僕は何も惜しまない
-僕は何も乱しはしない
それは何時か
姿と形を整えて、必ず
甦って来るもの
何時か、きっと
時間帯と場所を選定して
僕に戻って来るもの
-その確信に
-些かの揺るぎもない
由や
その充溢を胸に抱いて
その自負を首に巻いて
野垂れ死ぬことになっても
その結果に、悔恨の欠片もなく
懺悔の台詞も浮かばないだろう
きっと
-今を悔いなく、生きている
-鮮明な句読点の自覚が有る故に
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