降って来るもの

写真と散文とぽえむ

SO-ZO-紀

2019-08-06 06:43:14 | 詩18

           

                                               SO-ZO-紀

   Ⅰ章・混沌を


創造すべきことは

ほんとうは山より高くある

想像すべきことは

ほんとうは海より深くある

 けれど

創りだそうと

造りだそうと

作りだそうと

表明する強靭な意志がなければ

傾注する堅牢な意思がなければ


時間や空間や情感の数量が

どんなに保証されているとしても

 そこに

思いの丈が纏わなければ

何一つとして形にはならない

何一つの欠片も掌に残されない


そのくせ

そういう輩に限って

存在の意味や大義を声高に叫び

血眼になって模索し

煩悶し苦悶し落涙し

 挙句の果てに

混沌を叫ぶ衆愚よ


   Ⅱ章・今、此のTOKIのUtaを


こんな風に

SO-ZO-を意識して書くことは

そんなに多くはないけれど

 詰まりは

刹那の

 詰まりは

liveの

 詰まりは

一期一会の

 今、このTOKIのUtaが

其れに当て嵌まる


僕のinochiのsizukuが滴るtoki・・

 

   Ⅲ章・縁の絲の巣を

 

深く分け入らなくていい

葉脈を遡る様に

隅隅にイノチの滴を

届ける必要はないのだ


僕は僕の縁の絲の巣を張り巡らせ

そのcosmosさえを

思いのままに巡回し

気を配りながら渡り歩けばいいのだ


それ以外の

他人の縄張りに

匂い掛けする必要など

何処に有ろう・・


   Ⅳ章・翼にしか


君はkimiの居場所に

そうして

僕はbokuの居場所に


個と個を

孤と孤を

結びつける膠は

SO-ZO-の

翼にしか生まれない

          R10806ⅩⅩⅩⅤ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする