安芸クイーン(ブドウ)の環状剥皮処理を行いました。
安芸クイーンは、成熟期に高温が続く地域では着色しにくい品種のブドウです。
こうした問題に対処するために研究された技術が、環状剥皮だそうです。
この処理時期は、満開後30~35日(着色が始まる2週間前)だそうです。
今日は最初のジベレリン処理(満開)から33日目でした。
幹の樹皮(表皮)を5mm幅で、環状に剥ぎ取ります。
カッターナイフと5mm幅のドライバーを使って、ていねいに表皮を剥ぎ取りました。
木全体の効果を得たいときは、主幹のどこかで行います。位置はどこでもよいそうです。
今年の処理のすぐ下は一昨年の痕跡です。その下は昨年、一番下は3年前です。
三年前は、幅を広く剥ぎ取り過ぎたため大きな痕跡が残ってしまいました。
剥皮部は幅広のビニールテープで保護します。テープは約1か月後にはずします。
そのころには癒合(ゆごう)がかなり進んでいます。
この処理を行うことによって、表皮の中を通っている“師管”という養分の通り道を断ちます。
光合成で生産される養分を根などに移行させず、果実に蓄積することができるのだそうです。食味もよくなるとのことです。
ちなみに、今日現在のブドウ状態は次のとおりです。
(成熟すると、本来は鮮紅色です)
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