自民党女性局のパリでの写真が批判の対象になっています。
本人たちは「党と応分の自己負担だ」と釈明しているそうです。
でも、この外遊には現地大使館が接待に万全を期しているでしょう。また、自民党には多額の政党助成金が流れています。行き着くところ、国民の税金が使われている と言わざるを得ません。
今日のしんぶん赤旗のコラムです。
政党助成金を受け取っていない政党の機関紙ですからコラムにも重みがあります。ぜひ、お読みください。
きょうの潮流
月が替わっても変わらないのが物価高。8月も1000品目以上の食品が値上げされ、今年の値上げ品目数はとうとう3万をこえました。すでに昨年1年間の数を上回っています
▼これだけ続くと買い控えも値上げ疲れも限界に。消費者物価指数が22カ月連続で上昇する一方で、実質賃金は14カ月連続の減少。そこに猛暑や大雨も加わり、くらしの苦難は耐えがたいほどになっています
▼そんななかフランスに「研修中」という自民党女性局のふるまいが批判を浴びています。エッフェル塔前でポーズをとった写真や、宮殿内の記念撮影を次々とSNSに投稿。参加者全員がエッフェル塔を背景に「自民党女性局」と赤文字で大きく記された横断幕を手にする画像も
▼これには「どう見ても観光旅行」「世間と感覚がズレている」と非難する声が殺到。参加者の投稿によれば一行は国会議員を含む38人。旅費については「党からの支出と相応の自己負担」で賄っているといいます。政党助成金は税金なのに…
▼海外視察をめぐっては、香川県議会をはじめ、あまりの高額な旅費がたびたび問題になっています。ほんとうにそれが必要なのか、視察や研修の中身はどうなっているのか―。厳しい目が向けられるなか、無反省さが際立ちます
▼先日、岸田首相は「今年の夏は改めて政権発足の原点に戻り、現場の声、さまざまな声を聞く取り組みを進めている」と。ならばまず、国民が苦しんでいる姿を足元からしっかりと見るように指導してもらいたい。