今日は、年金者組合所沢支部の「介護問題」の勉強会でした。狭い会場に、座りきれない程の方が参加しました。参加者は、70歳前後の方が多く、介護問題は、家族の問題だけでなく、やがて自身の問題にもなるので、深刻な問題として受け止めています。
所沢市役所の「出前講座」の形で開催したので、講師は高齢者支援課の二人の職員でした。
パワーポイントを使いながら、現在の所沢市の高齢者を取り巻く状況や市の介護支援事業の考え方などを説明してくれました。
所沢市の65歳以上の高齢者人口は、現在、約8万2千人(人口比率23・8%)だそうです。8年後には、約9万3千人(約27.7%)になると見込まれていて、この事態にどう対処するか、市としても大問題になっているようです。
市としては、「地域包括ケアシステム」プランを策定していますで、その内容についての説明がありました。
★ 国の方針にも則り、在宅で医療と介護を受けられる
★ 住み慣れた施設を終の棲家に→医療が必要になっても、安心して施設に居られる体制作り
これが、基本方針ですが、いずれも現在の市の施設ではとても実現困難な状況です。
国は、在宅療養支援診療所・在宅療養支援病院の拡充を掲げていますが、実現は簡単ではありません。
小規模多機能介護施設の説明などもありましたが、ニーズに応えられる施設が出来るとはとても思えませんでした。
高齢者の認知症の問題の説明もありました。10年後には、全国で、認知症の高齢者 700万人になると言われています。これにどう対処するかは、国も市も、大変な問題です。私自身も、いつ認知症になるかわからない状態で、とても他人事とは思えませんでした。
質疑応答では、実際に介護を体験している方、仲間の介護をサポートしている方も多く、現実的な問題が次々に出されました。
私たち年金者組合にとっては、「介護の問題」は現実に起きている問題です。従って、これからも市の高齢者支援課などと緊密に連携して、この問題に対処していく必要があります。今日の勉強会は、私たちと市とがコンタクトをとるきっかけになったことでは有意義な場でした。