埼玉県には、原子力発電所はありません。しかし、福島県での東京電力の原発事故の教訓から、原発の是非を住民投票で決めようとの運動が起きました。
昨年秋から、衆議院議員選挙の間、一時中断しましたが、今年1月まで住民投票を求める有権者の署名を集める活動が続けられました。
しかし、締切期間までに集められた有権者の署名は、埼玉県全体で 約6万人、所沢では、397枚、2210筆だったとのことです。
いずれも、目標とした署名数の約半数で、住民投票に必要な票数に遠く及びませんでした。
今回の住民投票を求める運動は、残念ながら不成立となりました。
福島原発事故の汚染水(放射能水)は、今も防げていません。川内原発などの再稼働、大間原発の新規稼働など、また原発依存の体質が復活しそうです。今日の国会の審議でも、安倍総理は、「先の衆議院選挙で、原発も、集団的自衛権も自民党の公約に掲げ、その結果国民から信を得たので、その政策を推進するのは当然」と述べています。
しかし、各種世論調査では、原発からの脱却を望む国民の声が以前として、過半数を越えています。この声に依拠して、これからも「さよなら原発」の声をあげ続けて行こうと思います。